「ペットカートにトリミングテーブルを組み合わせて欲しい」
というご意見(御要望)があったのは今から8年前、天使のカートのイベントブース会場であった。
確かに、ドッグショーに行くと駐車場から会場までの移動が大変である事は、私も感じていた。
しかし、『商品を製造する』という観点から考えた場合、需要を見極めなければ、適切な価格帯が出せずせっかく開発しても適正価格ではなく本末転倒な話となってしまう。
『ペットカートにトリミングテーブルを組み合わせたものをできない?』
昨晩、世界のドッグショーで活躍されるスマッシュプードルの大村先生、そして長谷川様より、海外のドッグショーで簡易的ではあるが、似たようなもの(カート+トリミング台)があった。と、画像が届いた。
画像で拝見する限りでは、既存のペットカートの上にトリミングテーブルを乗せただけのように見えた。
(他社様製品であるため画像掲載は控えます)
気になった点(問題点)は3つ。
■車輪がついているという、カートの特性上、トリミングテーブルとして使用する際の安定性がないように感じた。
■既存の布製のカートバッグのため、無機質なトリミングテーブルとのバランスが悪い。これはカットした毛が布に付く(付きやすい)という点からもあまり好ましくない。
■トリミングテーブルが長方形であるのに対して、そのバッグは流線形を描いており全体のバランスも良くない。
私が製造するなら・・・
①トリミングテーブル同様のスクエア型のバッグにする
②車、電車、飛行機などの交通機関に対応できるサイズと強度にする
③カットした毛など、掃除・手入れのし易さと衛生面よりアルミ製にする
④カートバッグ内、または外側に必要器具を取付できるようにする
⑤車輪のストッパー及び台の安定性を考慮する
⑥野外での移動も多いため悪路・雨天時に強いタイヤにする
仕事がらドッグショーに出向く機会もあるので、まだまだ実際の「現場」でのヒアリングを重ねた方が良さそうだ。
鈴木恵介