始まりは、2010年9月16日。
私はその日、まだ夏休みで(大学生っていいね!←)、しかもバイトも久しぶりに休みだったので、自室で座敷童と愚弟と、モンハン2ndをプレイしていた。
母上は仕事から帰ってきて、台所で夕飯の支度をしていた。
もうすぐ出来るかな、と思っていた矢先、
母上「こだま、ちょっと下に来てー!」
こだま「ちょっと待ってーすぐ行くー」
私はそう言いながらも、ちょうど狩りに出ていたので(←)少し間が空いた。
そうすると、苛立ったような、焦ったような母上の声。
母上「本当にお願い!お母さん身体おかしいのー」
流石に身体がおかしいとの言葉に、私も狩りから抜けて下に行った。
リビングでまず目に入ったのは、ソファに横になっている母上。
こだま「どしたの?」
母上「なんか、右側の動きが悪いのよ」
こだま「右側?」
私はわけがわからないながらも、とりあえず親父殿へ電話した。
親父殿『おー、どうした』
こだま「なんかおかーさんが身体の右側動かないって」
親父殿『…それまずくないか?ちょっと救急車呼んで病院行け!』
なんだ焦ったような親父殿の言葉に、私も少し焦って、急いで救急車を呼んだ。
少ししてやってきた救急車に、私は付添として乗り込んだ。
脈を計る機械や酸素マスクを取り付けられて、どんどん滑舌の悪くなる母。
終いには泣き出して、病院に着くころには意識がなかった。
そして検査が終わり、医者の説明。
私のそばには、仕事を投げ出してやってきたばばあ様(70代にしてばりばりホームヘルパー)と、母上と仲が良く私や愚弟も小さいころからお世話になっている近所のおばさんがいた。
「脳の左側に、出血があります」
「言語を司る器官も刺激されています」
「右半身に麻痺が残るでしょう」
「言葉の回復は体よりも遅いと思います」
「これくらいの出血なら手術は必要ありませんが、また出血しないとも限りません」
「これから24時間が峠です」
まるでTVの中のお話。
私は医者の話を聞きながら、ただ茫然とした。
母上が目を覚ましたのは、それから二日後だった。
もっと眠ってるもんかと思ったんだけどね。ちょっと起きるの早くね?←
まあ、早く起きるに越したことはないんだけどね。