手術室に向かいますと声を掛けられ、家族と一緒に手術室へ向かいました。
ベッドが入る大きさの大きなエレベーターに乗り、手術室に向かいました。
手術室前の自動ドアで家族とはお別れです。
いくらがん専門病院でとても優れた技術を持っているといっても、もしかしたらがあるかもしれない。
そんな思いが頭をよぎり、ゾッとしました。
でもここまで来てしまったからもう諦めるしかない。
家族と親戚に頑張って来ますと伝え、手を振って手術室前の自動ドアをくぐりました。
ドアが閉まった時、本当に怖かった。
後ろを振り返ってもう一度手を振り、泣いてしまいそうだったので、もう振り返るのはやめました。
その後あまりの恐怖に吐いてしまいそうになり、咳き込みましたが、なんとか吐かずにすんでよかったです…。
すぐ手術室に直行するのかと思ったら、受付のような所で椅子に座り待つように言われました。
機械が動く音がするだけの異様な静けさ。
少し離れた所には同じように椅子に座って待っている女性がいました。
(この人も今日手術なんだ。)
とぼんやり考えていました。
昨日の夜から私の担当だった看護師さんもついてきてくれました。
その時、ずっと言えずにいた
「麻酔がかかるまで手を握っていてほしい。」
という希望を伝えることができました。
ほどなくして手術室担当の看護師さんが現れ、腕につけたバーコードを読み取った後、名前や今回手術する箇所の確認を一緒にしました。
この時夜から担当だった看護師さんが私の
「麻酔がかかるまで手を握っていてほしい。」
という希望を手術室の看護師さんに伝えてくれました。
小さい子供が言うようなことかなと思って恥ずかしくてなかなか言えずにいたのですが、言ってよかったです。
手を握ってもらってなかったらもっともっと怖かった。
受付が終わり夜から私の担当だった看護師さんともここで離れ離れです。
励ましてもらって別れ、手術室に入りました。
手術室のドアすごく厳重で、重たい音がして怖かったです。
ついに手術室に入りました。
ドラマで見てしまうといつも嫌でチャンネルを変えていたあの光景が目に入ります。
(ドラマで見たまんまだ…。見たくない!!)
って思いました。
麻酔科のお医者さんとあいさつをし、また腕につけたバーコードを読み取り名前を確認して、ベッドに上がりました。
私が女性であるためか、その時いた方達はみんな女性でした。
こういったちょっとした配慮がすごく安心できました。
手術室のベッドはすごく狭くて高くて、今にも落ちてしまいそうな幅です。
寝っ転がるとバスタオルがふわふわで、体温低下の対策のためかとても温かったです。
私は目が悪くいつもコンタクトをしているのですが、手術の時はコンタクトをつけることができず目が悪いことにこの時ばかりは心から感謝しました。
(目の前の光景がはっきり見えず、ぼやけていてその方が怖くなかったからです笑)
ベッドに寝っ転がるとすぐに心電図?心音?を測るシートをつけたり、指に測定器をつけたり、酸素マスクをつけたり…。
様々な機械が装着されました。
安全のため足は太いバンドのようなもので固定しました。
機械の音と看護師さんたちの声しか聞こえなかった手術室に響き渡る私の心臓の音…。
すごくドキドキしていたので、ピッピッピッ…と速い速度で鳴る音が恐怖を煽りました。
その後手の甲に針を刺しました。
手の甲に注射をするととても痛いと聞いていて、注射嫌いの私は身構えていたのですが、針を刺してくれた方がとても上手だったのか、酸素マスクのせいなのか少し意識がもうろうとしていたせいかなぜか痛くなかったです…。
そして準備が整いました。
「今から麻酔いれますよ。ゆっくり深呼吸して下さい。」
って言われたと思います。
怖くて握ってもらった手をしっかり握りなおしました。
(人の手ってなんでこんなに安心できるんだろう?暖かい手本当に恐怖感を和らげてくれました。)
この時、LINEで大丈夫だよって励ましてくれた友達の顔が浮かびました。
とにかく大丈夫、大丈夫と念じることしかできませんでした。
2.3回息を吸って吐いてと繰り返しました。
すぐに瞼が重くなって体全体が何か重いものに引っ張られるような感じがしました。
(なんか来た、重い、怖い!!!!)
そう思った所で記憶は途切れました。
またまた長くなってしまいました
次の記事に続きを書きたいと思います
つづく