小型ガスランタンのメンテナンス |  キャンプ用品・資料倉庫からのつぶやき

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   旅が好きです。旅の手段、目的、楽しみなどに関わる諸々に興味を持ってきました。
   ここではキャンプ道具という枠で投稿するつもりですが、脱線話もお許しください。(^^)
仕事部屋、兼倉庫からのつぶやきです。

道具のメンテナンスについても記事にしていきたいと思います。

 

今回は先に記事にした4台のガスランタンの清掃を行いました。

ガスランタンのメンテナンスで一番大切なことは清掃することだと思います。

 

ガスランタンは正しく燃料が噴出して、正しい量の空気をとりいれることができれば完全燃焼させることができます。

逆にどちらかに問題があれば不完全燃焼となります。

 

燃料が多い、または空気が少ないと燃料過多・空気不足で黄色い炎が上がり、不完全燃焼し煤や一酸化炭素をだします。

燃料が少ないと燃料不足・空気過多となり失火もしくは着火しません。通常燃料不足以外の理由で空気過多にはなりません。

空気不足は空気の取り入れ口周りから燃料噴出口までの道筋にゴミ、虫の死骸などで塞がれてしまうことで起こります。

燃料が多いのは液化ガスを噴出してしまったり、経年の使用やノズルの清掃でノズルの大きさが広がってしまった場合に起こります。

燃料が少ないのは、主にノズルのつまりに起因します。

 

きれいに、正しく燃焼させるためには清掃は必須なのですが、燃料噴出口の掃除は先の通りノズルを広げてしまわないよう、繊細な作業となります。

 

↓は4台のノズル部分を開けて写真をとりました。ご覧の通り糸くず、燃焼カス、虫の死骸、マントルの破片などでけっこう汚れていることがわかります。

 

清掃前:かなり綿ゴミ、マントルカス、が見られます。ノズルの大きさはこの写真では確認できないくらい細いですね。

 

清掃後:ノズルの穴が確認できるものもあります。

 

バルブ基部を捻るだけでノズルを見ることができます。

分解はこれくらいで十分で、あとは下記に挙げた部分を清掃していきます。

 

 

私は柔らかい歯ブラシをつかいますが、

 

①ノズル回りの清掃

②空気取り入れ口と空気/燃料を混合させる混合缶~バーナー内部を綿棒や掃除機で清掃

③バーナーの外側、グローブとグローブ内部の清掃

④必要があると判断した場合はノズルクリーナーでノズルの清掃

 

ここで特別に必要な道具といえばノズルクリーナーですが、もう入手が難しくなっています。

 

右:EPIランタン用ノズルクリーナー 左:EPIストーブ用ノズルクリーナー

 

ストーブと違いランタンのノズルはかなり細いので、一般的な道具で代用できるものを私は知りませんし、間違った太さを突っ込むと穴を広げることにもなります。

一応このノズルクリーナーは製品に合うものを使いたいですが、使いまわす場合は自己責任です。穴を広げてしまうとノズルの部品交換となります。

特にメーカーはこの部分を触るのを嫌う傾向にあるので、ノズルを外してホワイトガソリン、又はキャブクリーナー漬けにするという方法もあります。メンテナンスに慣れていない方は、この部分はメーカーに任せるというのも1つの手だと思います。

ノズルの詰まりを一発で直すのであればノズルクリーナーを通すのが手っ取り早いですね。

 

それからBPランタンの仲間は構造が簡単で昔はメンテナンスはユーザーが行うものという風潮もありましたから簡単にノズル部分を見ることができます。

しかし、最近の製品はこのノズル部分へ手をだすことを嫌っているためか、簡単にノズル部分を見ることができないモデルもあります。分解には薄いスパナが必要な機種があったり、ビスを固着させたりでそのようなモデルもメーカーに任せるということもありでしょう。

ただ、構造的には簡単ですから経験を積んで何れ自分でというのもありだと思います。

基本的に不調になる原因の多くは上記に挙げました。

 

私は、中古モデルを数多く手にしてきたのでけっこうな確立で暗い状態になっている製品を見てきました。

清掃は正しい割合の燃料と空気の混合気を作る手段(これバイクも一緒ですね)ですから、愛機の清掃はこまめに行ってみてはいかがでしょうか?

 

それからストーブはランタンとは違って吹きコボレなどでバーナーが汚れて炎が安定しないということも起こるのでやはりこまめな清掃が必要ですね。ストーブについてはいずれまた~