koreandemo 「数百人のデモ隊が竹の棒で攻撃すると、すぐに機動隊は盾で応じた。数人の警察官は血を流し…」(AFP)

「デモ隊が竹の棒で武装しバスを転覆しようとすると、(機動隊は)放水した」(AP)

 韓国米自由貿易協定(FTA)阻止大規模デモが行われた12日、海外通信各社は一斉に「韓国でデモ隊と機動隊が衝突した」という見出しの記事を配信した。去年、韓国に来たフランス人のジュリアン・モレトンさん(21)は「宗教や人種問題がない国なのに、どうしてこんなに(も)デモが暴力的なのか理解できない。自殺の脅威や、鉄パイプに毎日驚きの連続だった」と話す。

 koreandemo3 大規模デモが起きた12日、ソウルに住む外国人たちは恐怖におびえた。この日午後7時ごろ、スイス人のワルターさん(28)はソウルの光化門交差点をスイス人の友達2人と歩いていたところ災難に遭った。10人以上のデモ隊が突然集まってきて、ワルターさんたちに向かって叫んだ。何を言っているのかはほとんど分からなかったが、いくつかの韓国語が耳に入った。「○○野郎」「いかれた○」…。その時、ちょうど通りがかったある韓国人大学生が「この人はアメリカ人じゃない」とデモ隊を止めてくれたおかげで、ワルターさんはピンチを免れた。

 韓国生活が長い外国人にとって「デモ現場は通るな」というのは常識だ。韓国生活8年目の大学講師ジェリーさん(32)。2002年末、光化門で行われたロウソク集会の時、「アメリカに帰れ」という叫びとともにビデオカメラを取り上げられそうになってからは、デモ現場に近づこうともしない。「カナダ人の友達は光化門にあるオフィステルに住んでいたが、デモの騒音でノイローゼになりソウル郊外に引っ越した」と話す。

koreandemo2  ソウルは13万人の外国人が住む国際都市だ。ソウルの外国人は韓国のイメージが暴力デモによって低下することを残念に思っている。光化門で働いているオーストラリア出身の弁護士ロス・グレゴリーさん(33)は「暴力デモはオーストラリアでは30年前にとっくに消えた。ワールドカップで苦労して築いた韓国のいいイメージが虚しく崩れる可能性もある」と言っている。
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/07/16/20060716000025.html