ナンテンの花はそう目立つものではありませんが、実の方はたくさん集まって大きな塊になっていますので今の時期とても目立っています。

 

ナンテン

 

ナンテン(メギ科)

高さ1-2mの常緑低木。西日本では山地に野生化するが、石灰岩地によく生育する。

本州(東海道以西)、四国、九州に分布しています。

 

 

ナンテンは南天竺(なんてんじく)からの渡来の意味だそうで和名もそこからつけられており、日本原産の植物ではないようです。(中国南部からインドまで分布しています)

しかし、今では鳥によって種子があちこちに散布されて野生化し、自生の植物のようにさえ思えます。

我が家には白い実がなるナンテンを家を建てた頃に植えましたが、それとは別に赤い実のなるナンテンが鳥によって運ばれたと思われる種子によっていつの間にか大きく成長しています。

天草では山地に入ればナンテンは結構ふつうによく見かける植物です。

 

昔、連れ合いの実家に帰省したときに、義母がナンテンの葉の上にタイの刺身や赤飯を載せて出してくれたことを思い出します。

葉にはナンジニンという殺菌効果のある物質を含んでいるそうで、そう考えるとナンテンの葉の上に食物を載せるのはとても合理的なのですね。

 

ナンテンを難転と書いて、難を転じる意味から縁起がいいということで庭木によく植栽されています。

 

 

ナンテン

 

 

ナンテンの実

 

ナンテンの実には鎮咳効果があるということです。

ナンテンのど飴というのが市販されていますね。

 

ナンテンの葉

 

葉は茎の上部に集まって互生し、3回3出羽状複葉。