タスキギー事件~人体実験の是非2~ | クトゥルー神話外伝・君のポケットに届いた手紙・神酒のブログ♪
2012-09-05 19:40:48

タスキギー事件~人体実験の是非2~

テーマ:キララの医学的神秘と恐怖
ずっと以前に、ここでリコさんが『ウィローブルック事件』という
人体実験についての記事を紹介したことがあります。
本当に恐ろしいのは、やっぱり人間自身では?
ということで載せてみたのですが、今回はタスキギー研究について書いてみます。

1932年から1972年までの間にあった出来事です。

当時アラバマ州タスキギーの貧しかった黒人農夫を中心に、ある宣伝が行われました。
それはアメリカ公衆衛生局の医師たちが、
梅毒研究の参考にするために、無料で治療を行うというものでした。

治療のための被験者となったのは600名ほど。
医師たちは被験者に
「血液に悪性の病気があり、治療のためには長期に渡り注射を打たなければいけない。』
と告げ、ある薬品を注射をしますが、実はこの薬品には梅毒が含まれていたのです。

医師たちの目的は、人体実験により梅毒の症状を調べることでした。
600名のうちの201名には治療を施しましたが、それはあくまでも比較のためで、
残り399名には治療を行わず、病気の進行をただ観察していただけだったのです。

また被験者が死亡した際には葬儀に援助金が支払われましたが、
その条件にはデータ搾取のために検死を受けなければならないというものもあり、
まさしく人体実験としてはその方法は徹底されたものでした。

梅毒に大きな効果があるペニシリンが一般化されたのは1950年代ですが、
もちろんそれはこの被験者たちには使われていません。
医師たちはこの実験が非人道的であることは理解していたようで、
自分たちの行為を隠蔽しようとしていたのです。

こうしてこの人体実験による死者は100人を超え、配偶者感染も多発。
先天的な梅毒症を持つ子どもも多く生まれ、事態は最悪の状況を迎えていきます。

しかし1972年7月26日。ついにこの事件が世間に知られる日が来ました。
【ニューヨークタイムズ】がこの非人道的行為を取材により明らかにし、
記事として公表したのです。

この実験は世間で大反響を呼び、ようやく悪夢に終止符が打たれる日が来ました。
しかしそれでも、まだ苦しんでいる人は多くいるようなのですが・・・。

この事件を受け、1997年5月に僅かに生存していた5名の患者がホワイトハウスに招かれ、
クリントン大統領より正式な謝罪を受けています。

このような事件を見ると、やっぱり人間が一番恐ろしい存在になりえることを、
痛感せずにはいられません。

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