旧き神・深淵のノーデンス | クトゥルー神話外伝・君のポケットに届いた手紙・神酒のブログ♪

旧き神・深淵のノーデンス

旧支配者を凌ぐ宇宙の善の象徴、旧き神。
その存在はほとんど明らかになってはいませんが、数少ない知られた神格に『ノーデンス』と呼ばれる神がいます。
通称は『深淵のノーデンス』
この神格はクトゥルー神話の中では珍しくギリシャ神話に出てくるような屈強な白髭の老人の姿で、
右手にはオーク材で作られた杖を持ち、左手には精巧な銀の義手をはめています。
イルカに似た奇妙な生物が引く巻貝の戦車に乗り、
まるで一昔前の一般的な神様をイメージする姿から抜け出てきたような様相です。

本来旧き神の住み家は、オリオン座のペテルギウス付近とされていますが、
ノーデンスは現在ドリームランドと呼ばれる夢の国でよく目撃されていて、
(と言っても、ドリームランドに行ける人間はほとんどいませんが・・・。)
その地下に広がる「偉大なる深淵」、あるいはングラクネ山と呼ばれる場所に、
ナイトゴーントと呼ばれる夜鬼たちと共に本拠地を構えているようです。

ノーデンスは人間に対して非常に友好的なことが多く、また旧支配者や外なる神とは敵対する存在です。
魔道書ネクロノミコンによると、彼は数十億年前に地球を訪れていたようですが、
クトゥルーらが地球に降り立った際に地球を離れ、未来に旅立ったと記述されているそうです。
一部では地球に幽閉された旧支配者たちの監視役を任されているとも言われています。

逆に言えば、ノーデンスの力が弱まった時こそが旧支配者が目覚めるチャンスになってしまうわけで、
やはりこの神格は、ある意味人間の運命を握っている存在なのかも知れません。
実際彼はヨグ=ソトースやニャルラトテップを打ち負かした記録もあるようです。

またノーデンスは人間に友好的な反面、気に入った人間を拉致するクセがあるみたいで、
一度拉致された人間は腑抜け状態になり、一気に老化が進んでしまいます。

ノーデンス本人はそのことを気にしていないらしいので、そういう意味では迷惑な存在でもあるようです。

$君のポケットに届いた手紙・神酒のブログ♪

にほんブログ村 小説ブログ 少女小説へ
にほんブログ村 小説ブログ ホラー・怪奇小説へ