ネクロノミコンに実際に関わった人物 ジョン・ディー

悪名高い魔道書ネクロノミコンに関わった人物の1人に、ジョン・ディーという錬金術師がいます。
彼は実在した人物で、以前このブログで取り上げた天使の言語『エノク語』にも大きく関わっています。

エノク語のかいせつはこちら

ジョン・ディーは1527年7月13日にイギリスのモードレイクで生まれ、1542年にケンブリッジ大学に入学しました。
その後パリ大学で講師を務めた彼は、1551年にイギリスに帰国し、エドワード6世の宮廷学者兼宮廷占星術師になります。
そして1580年頃から大天使ウリエルとの交信を試み、その過程で霊媒師エドワード・ケリーと交流を持ち、
遂に天使の言語と呼ばれる『エノク語』を発表しました。

そしてその後のことです。
ケリーとディーはヨーロッパを旅行中に、『ネクロノミコン』に出遭います。
ネクロノミコンは彼らに大きな興味を与えたようで、
その後2人はネクロノミコンを英語に訳すために、数年を費やしたということです。

なおエドワード・ケリーは1595年に投獄中に脱獄に失敗し死亡し、
ジョン・ディーも1608年にモードレイクで貧困により生涯を終えるという結末を迎えていますが、
これどこまでが本当で、どこからが架空のお話なんでしょうね？