本当もう無理です。我慢できないんです。死にたいけど死にたくない。薬飲まなきゃ普通の生活も出来ない。鬱屈とした気持ちを引きずって、町に出れば誰彼構わず啖呵を切るかナンパするかどちらか。
ここに居たくない。早く出たい。なのに目に見えない鎖が離してくれない。いらないのに。邪魔なだけなのに。好きにやらせて。死んだって放っておいて。わかってる親の気持ちでそんなの許せるわけないということくらい。
この間、真夜中手首を切った。その事実を翌朝まで私は知りもしなかった。どうしようもなく苛ついていたのは覚えてる。そう、殺してやりたかった。でもそれをやったら私の行き先は決まってしまうから、やってはいけないことだから、面白おかしくマスゴミどもに囃し立てられるの不愉快。だからだろう、己の手首に両刃剃刀を突き立てたのだろう、朝、床に血が付いた刃が落ちていた。ご丁寧に持ち手を付けるなんて加工して。それすら覚えていない。
惨状だった。部屋中血みどろで錆びた鉄のような臭いが立ちこめてパソコンは真っ赤に染まってた。壁も廊下も風呂場も血みどろだった。何を思って浴室へ行ったのだろう。傷口を流して血を止めたくなかったのだろうか。
傷口は日ごとにグロテスクに変色していく。切り傷の周りが黄色く変色して腫れ上がった。血管と思しき線がどす黒い紫色になって浮き上がっていた。数日経つけど相変わらず血は滲んで止まらない。病院には行ってないからどういう症状なのかいまいちよくわからない。取り敢えず命に別状がないならそれでいい。
……おかしな話。命に別状なければいい?思い切り手首裂いておいて、浴室で散々血流して、何がやりたいんだろうね。
何に苛ついているのかすらわからない。強いて言うなら世の中全てを呪っている、のうのうと何も考えずに生きてる人達が許せない。
誰も信用などするものか。誰も。信用するのはお互いの利害が一致したときだけ。その一時だけ。