第102話 主役は誰だ? その29 | 【小説】カフェ・シェリー

【小説】カフェ・シェリー

ここは喫茶店、カフェ・シェリー。
登場するのは40代の渋いマスターと20代の店員マイ、そして主人公はお客様であるあなた。
そこで体験する、魔法のコーヒー「シェリー・ブレンド」の味で、お客様は何かに気づき、そして希望を持っていく。
そんな喫茶店のお話です。


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 ここで俺様の口から、自分でも思わなかった言葉が飛び出した。

 

「だったら俺様のパートナーになれよ」

 

 えっ、ど、どういうことなんだ?なんだ、その言葉は?

 

 俺様のパートナーってことは、このちびでちんちくりんな女を、俺様のそばにずっといさせるってことなのか?しかも、どう見ても年上の女だぞ。

 

「はぁっ?あなた、今の言葉どういう意味で言ったのか、わかってんの?」

 

「ば、バーカ。別に恋人になれとか、そう言う意味で言ったんじゃねぇっ!」

 

 思わず全否定してしまった。が、なぜだか俺様のハートがドキンドキンしている。おいおい、どうしちまったんだよ。今まで数々の女が俺様とつきあいたくて寄ってきた。けれど、どんなに着飾ったきれいな女も、俺様から見ればなんの価値もない連中。だから決してつきあうなんてことはなかったのに。

 

「び、ビジネスパートナーとして俺様にどんどんツッコミを入れてほしいって、そう言ったんだよっ!」

 

 半ば照れ隠しでそう言う。だが、俺様の本心がそうじゃないって言っている。わかってる、わかってるって。でも、ここでその心を認めちまったら俺様の負けだ。こういうのは相手から口にするまで、ひたすら待たなければいけねぇんだ。

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