第102話 主役は誰だ? その26 | 【小説】カフェ・シェリー

【小説】カフェ・シェリー

ここは喫茶店、カフェ・シェリー。
登場するのは40代の渋いマスターと20代の店員マイ、そして主人公はお客様であるあなた。
そこで体験する、魔法のコーヒー「シェリー・ブレンド」の味で、お客様は何かに気づき、そして希望を持っていく。
そんな喫茶店のお話です。


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「お、おい、どういうことだ?ここのコーヒーって飲むたびに味が変わるのか?そもそも、強い結びつきを感じる味って、どんな味なんだよ?」

 

 どういうことだ、わけがわからない。すると鷹野さんがニヤリと笑ってこんなことを言い出した。

 

「シェリー・ブレンドにはね、魔法がかかっているの」

 

「魔法!?」

 

 さらにわけがわからない。

 

「ここからはマスターが説明してくれますか?」

 

「はい。鷹野さんのおっしゃったとおり、このコーヒー、シェリー・ブレンドには魔法がかかっています。もともとコーヒーは薬膳として使われていました。それは飲んだ人の身体の状態に応じて、必要な効能が出ていたんです。その効果が心の面にも表れたのがシェリー・ブレンドなのです」

 

「心の面っていうことは、つまり相手の今の心理状態に応じて味が変わるってことなのか?」

 

「はい、そのとおりです。シェリー・ブレンドはその人が今欲しいと思っているものを味で表現してくれます。中にはほしいと思っている状況がイメージとして湧いてくることもあります。鷹野さんがそうでしたよね」

 

「そうなのよ。私の場合、飲んだときに頭の中でみんなが手を繋いでいる光景が見えたの。だから強い結びつきの味」

 

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