第102話 主役は誰だ? その18 | 【小説】カフェ・シェリー

【小説】カフェ・シェリー

ここは喫茶店、カフェ・シェリー。
登場するのは40代の渋いマスターと20代の店員マイ、そして主人公はお客様であるあなた。
そこで体験する、魔法のコーヒー「シェリー・ブレンド」の味で、お客様は何かに気づき、そして希望を持っていく。
そんな喫茶店のお話です。


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「確かに名前は知っていたわよ。でも、テレビに出てくる芸能人よりも知名度は低いわよね。どちらかというと、頭の片隅に存在していたって感じだし。それに、知ってはいたけれどそれ以上の感情を持っていたわけじゃないわ。それよりも、私はここのマスターやマイさんの方が、私にとっては主役級の存在だもん」

 

「まぁまぁ、そのくらいにしておきましょうよ。人はそれぞれ、自分の人生の主役であることは間違いないんですから。マキさんも劇団の中では、超重要な役割を担っているんですし」

 

「えっ、こいつが超重要?どう見ても冴えない女にしか見えないし、とても主役を演じるなんてことはできないよなぁ」

 

「あれっ、ご存じなかったんですか?マキさんはとんでもない方なんですよ」

 

「とんでもないって、どういうことだよ?」

 

 俺様を差し置いて、とんでもない人ってどういうことだ?

 

「マキさんは脚本、舞台演出、そしてプロデューサー、さらには舞台衣装や音楽までこなす、裏方のプロなんです。そして何より、人を育てるのがとてもお上手で。今度の舞台では、若い監督さんを育てているんでしたよね」

 

「はい、私は完全にサポートに回ってます」

 

「おいお前、そういや名前は?」

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