第99話 望みのままに その12 | 【小説】カフェ・シェリー

【小説】カフェ・シェリー

ここは喫茶店、カフェ・シェリー。
登場するのは40代の渋いマスターと20代の店員マイ、そして主人公はお客様であるあなた。
そこで体験する、魔法のコーヒー「シェリー・ブレンド」の味で、お客様は何かに気づき、そして希望を持っていく。
そんな喫茶店のお話です。


テーマ:

 ドキッとした。夢の中では咲良は怪物に追われていた。まさか、それが現実に起こるなんてことはないよね。

 

「咲良、どうしたの?」

 

「いやぁ、実はどうやら定期を落としちゃったらしくてさ。おまけに財布も忘れてきちゃって。今駅なのよ。お金貸してくれない?」

 

 ホッとした。そんなことか。

 

「わかった、今から駅に行くから。ちょっと待ってて」

 

 私は大急ぎで学校に行く準備をして出かける。自転車を飛ばして駅に向かった。が、夢の中でも自転車を走らせたことを思い出した。あの光景と似てるな。

 

 そんなことを考えながら自転車を走らせていたので、交差点にさしかかったときに私は車が近づいてくるのに気づかなかった。

 

キキーッ!

 

「あぶないっ!」

 

 頭の中で誰かがそう叫んだ。慌ててブレーキを握る。相手の車も急ブレーキ。お互いに寸前で止まったが、私はその場で転んでしまった。

 

「あいたたた」

 

「大丈夫?ごめんなさい、ちょっと急いでいたから」

 

 そう言って車から出てきたのは髪の長いきれいなおねえさん。

 

「だ、大丈夫です。私も急いでいたので」

 

「あらら、制服が汚れちゃって。怪我はない?」

 

「あ、はい」

 

 多分大丈夫、だと思うけど。ちょっと腰を打ったかもしれないかな。

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