第98話 なんのために その17 | 【小説】カフェ・シェリー

【小説】カフェ・シェリー

ここは喫茶店、カフェ・シェリー。
登場するのは40代の渋いマスターと20代の店員マイ、そして主人公はお客様であるあなた。
そこで体験する、魔法のコーヒー「シェリー・ブレンド」の味で、お客様は何かに気づき、そして希望を持っていく。
そんな喫茶店のお話です。


テーマ:

「すごーい、なにこれ!?」

 

 突然叫び出すミサ。何があったのかしら?

 

「どんな味がしましたか?」

 

 マスターの問いかけに、ミサはこう答えた。

 

「最初口にしたときには、美味しいコーヒーだなって思ったんです。でも、その味がアジア系だったりヨーロッパ系だったり、どんどん変化するんですよ。で、どの味も私にとってはぴったりマッチする感じ。味の変化も驚いたけれど、どの味も美味しいって感じることができたのがすごいです」

 

「えっ、どうしてアジア系とかヨーロッパ系とかわかるの?」

 

 今度は私が問いかけた。するとミサの答えはこうだった。

 

「うぅん、なんとなく、かな。瞬間的にそう感じたとしか言えないけど。とにかくサキも飲んでみなよ」

 

 なんだかよくわからない答えだったけど。味が変化するってどういうことなんだろう。とにかく私もコーヒーを口にしてみることにした。カップを手に取って、ゆっくりと口に近づける。

 

 あ、なんか違う。このときに瞬間的にそう思った。コーヒーの香りのせいかしら。でも、違いがわかるほど私はコーヒー通ではない。

 

 コーヒーを口に含む。まずは掛け値なしに美味しいと感じることができた。が、次の瞬間思いもしなかった味が私を襲った。

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