第98話 なんのために その16 | 【小説】カフェ・シェリー

【小説】カフェ・シェリー

ここは喫茶店、カフェ・シェリー。
登場するのは40代の渋いマスターと20代の店員マイ、そして主人公はお客様であるあなた。
そこで体験する、魔法のコーヒー「シェリー・ブレンド」の味で、お客様は何かに気づき、そして希望を持っていく。
そんな喫茶店のお話です。


テーマ:

「でもね、マスターが講演会とかに誘ってくれるようになってから、なんだか元気が出るようになってきたの。あ、私が進む道はこれだって感じたからかな」

 

「進む道って、何だったんですか?」

 

 ミサはマイさんのことに興味津々のようだ。

 

「私ね、大学生の時にセラピストの資格を取ったの。そして卒業後も心理学の勉強をしたのよ。それで、昼間は喫茶店の店員をやっているけれど、夜はこのお店でカラーセラピーの仕事もしているの」

 

「じゃぁ、英文科に進んだ意味ってなかったってことですか?」

 

「ま、正直そうなるかな。だから、本当は行かなきゃいけない海外研修もパスしちゃったし」

 

 そういえば三年生の時には海外研修というのがあるんだった。それもあるからこの大学に来たんだったな。修学旅行気分で楽しそうだったけれど、行かない人もいるんだ。

 

「はい、お待たせしました。シェリー・ブレンドです。味の感想をぜひ聞かせてくださいね」

 

 そう言ってマスターが私たちにコーヒーを差し出してくれた。このコーヒーを飲むと何かが起きる、ということだったな。どうなるんだろう。

 

「いただきまーす」

 

 ミサは早速コーヒーを口にする。すると、目をつぶってしばらく黙り込んでしまった。

日向ひなたさんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

    ブログをはじめる

    たくさんの芸能人・有名人が
    書いているAmebaブログを
    無料で簡単にはじめることができます。

    公式トップブロガーへ応募

    多くの方にご紹介したいブログを
    執筆する方を「公式トップブロガー」
    として認定しております。

    芸能人・有名人ブログを開設

    Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
    ご希望される著名人の方/事務所様を
    随時募集しております。