第98話 なんのために その15 | 【小説】カフェ・シェリー

【小説】カフェ・シェリー

ここは喫茶店、カフェ・シェリー。
登場するのは40代の渋いマスターと20代の店員マイ、そして主人公はお客様であるあなた。
そこで体験する、魔法のコーヒー「シェリー・ブレンド」の味で、お客様は何かに気づき、そして希望を持っていく。
そんな喫茶店のお話です。


テーマ:

「へぇ、英語が喋れるホテルマンか。かっこいいなぁ」

 

 突然、後ろから店員の女性が会話に割り込んできた。

 

「あ、驚かせてごめんなさい。私、マイっていいます。ということは、あなたは英文科なのね」

 

「はい。サキと私は英文科に通っています」

 

「ということは、私の後輩だ。よろしくね」

 

 店員さん、とてもきれいな人。私も将来こんなふうになりたいな。でも、私は田舎者だし。容姿だってこんなにスラリとはしていないし。なんだか落ち込むな。

 

「どうしてホテルマンになろうと思ったの?」

 

「はい。中学生の頃に家族で旅行に行ったんです。そのときにちょっといいホテルに泊まったんですけど、このときに見かけた女性のホテルマンがとってもかっこよくて。すごく憧れたんです。私もあんなふうになりたいって、その時に思ってからずっと、そのための勉強をしてきました」

 

「あなたは目的がはっきりしているんだね。すごいなー。私は特に目的もなく、英文科に進んじゃったから。最初の頃はただなんとなく時間を過ごしてたなぁ」

 

「マイは大学に入ってすぐの時は、イマイチ元気がなかったよなぁ」

 

 マスターがそう言う。ということは、この店員のマイさんも私と同じ五月病だったのかな。

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