第98話 なんのために その13 | 【小説】カフェ・シェリー

【小説】カフェ・シェリー

ここは喫茶店、カフェ・シェリー。
登場するのは40代の渋いマスターと20代の店員マイ、そして主人公はお客様であるあなた。
そこで体験する、魔法のコーヒー「シェリー・ブレンド」の味で、お客様は何かに気づき、そして希望を持っていく。
そんな喫茶店のお話です。


テーマ:

 ミサは元気よくマスターに話しかける。マスターもそれに応えるようにニコリと微笑む。けれど、私はミサが元気になればなるほど落ち込んでしまう。どうして私だけがこんなになっちゃったんだろうって。

 

「こちらの方はどうされたのですか?少し元気が無いように見えますが」

 

 マスターは私の方を見て心配そうに声をかけてくれる。ありがたいのだが、今は答える気にすらなれない。

 

「サキは五月病だって。ミレージュのオーナーがそう言っていました。それで、このお店に来てコーヒーを飲むといいよって勧められたんです」

 

「なるほど、宮下さんが言いそうなことだ。じゃぁ、お二人ともシェリー・ブレンドはいかがかな?」

 

「シェリー・ブレンドですか?それ、どんなコーヒーなんですか?」

 

 ミサは興味深そうに質問をする。私の中ではコーヒーでどうにかなるわけがないという思いのほうが強いので、興味すら湧かない。

 

「これは飲んでからのお楽しみ。きっとサキさんも笑顔になれますよ」

 

 マスターはそう言ってコーヒーを淹れる準備を始めた。

 

「ねぇ、ミサ、私のことは放っといていいから」

 

「そうはいかないわよ。せっかくできた友達が元気ないんだから。元気づけるのが友達でしょ」

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