第98話 なんのために その12 | 【小説】カフェ・シェリー

【小説】カフェ・シェリー

ここは喫茶店、カフェ・シェリー。
登場するのは40代の渋いマスターと20代の店員マイ、そして主人公はお客様であるあなた。
そこで体験する、魔法のコーヒー「シェリー・ブレンド」の味で、お客様は何かに気づき、そして希望を持っていく。
そんな喫茶店のお話です。


テーマ:

「サキ、どうしたの?お店ここの二階みたいだから入ろうよ」

 

 ミサはお目当てのお店を見つけたので、ウキウキしながら階段を上がっていく。私の頭の中は「なんのために」という言葉がグルグルと渦を巻いている。

 

カラン・コロン・カラン

 

 ミサがお店の扉を開けると、心地よいカウベルの音が鳴り響いた。それと同時に包まれるコーヒーの香り。いや、その中に混じって甘い香りもある。一瞬にして異空間に入った感じがした。なんだろう、この感覚。おもいっきり深呼吸をしてみたくなる。

 

「いらっしゃいませ」

 

 女性の声が耳に入る。少し遅れて渋い男性の声で「いらっしゃいませ」も聞こえてきた。

 

「お二人ですか?」

 

「はい。ミレージュという喫茶店のオーナーに紹介されてやってきました」

 

「あぁ、宮下さんですね。私の尊敬する方ですよ。よかったらこちらへどうぞ」

 

 カウンターからそうやって話す声。その方向を見ると、渋い男性のマスターがにこやかな顔で私達を出迎えてくれた。その笑顔はあの喫茶店の女性オーナーと同じだ。一瞬にして安心感が湧き上がってきた。

 

「お二人は大学生ですか?」

 

「はい、今年入学しました。それで、私はミレージュにアルバイトに入る予定です」

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