第96話 デジタルの中の命 その13 | 【小説】カフェ・シェリー

【小説】カフェ・シェリー

ここは喫茶店、カフェ・シェリー。
登場するのは40代の渋いマスターと20代の店員マイ、そして主人公はお客様であるあなた。
そこで体験する、魔法のコーヒー「シェリー・ブレンド」の味で、お客様は何かに気づき、そして希望を持っていく。
そんな喫茶店のお話です。


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 翌朝、めずらしく早起きした。早起きといっても朝七時ではあるが。いつもは夜中まで仕事をして、朝は十時くらいに起きる生活をしていたからなぁ。こんなに早起きできたのは、カフェ・シェリーに行くからでもあるが、それ以前に仕事が早々と終わったからでもある。

 

 オレはタブレット端末を片手に、早速カフェ・シェリーへと向かう。朝からこうやって歩くのもいつ以来だろう。通勤している人たちの流れとは逆に、オレは街の方へと向かう。

 

「ここか」

 

 地図を片手に確認。間違いない、このお店だ。すると、ちょうどオープンしたてなのか、きれいな女性が看板を出しているところだった。

 

「あ、こちらカフェ・シェリーですよね」

 

「はい。このビルの二階がそうです。ちょうど今お店を開けたところですのでどうぞ」

 

 髪が長くてかわいらしい人だな。オレ、朝からついてるな。

 

カラン・コロン・カラン

 

 お店の扉を開けると、心地よいカウベルの音。同時に低くて渋い声で「いらっしゃいませ」の声が聞こえる。この人が宗田さんの言っていた先生か。

 

「お一人ですか。よかったらカウンターへどうぞ」

 

 カウンター席を案内されて、そこに腰を下ろす。

 

「モーニングがあるって聞いてきたんですけど」

 

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