【小説】カフェ・シェリー

ここは喫茶店、カフェ・シェリー。
登場するのは40代の渋いマスターと20代の店員マイ、そして主人公はお客様であるあなた。
そこで体験する、魔法のコーヒー「シェリー・ブレンド」の味で、お客様は何かに気づき、そして希望を持っていく。
そんな喫茶店のお話です。


テーマ:

「今度講演会をやるの。最初にこの方面では有名な先生が講演をして、そのあとみんなで座談会を開いて、お互いの悩みを打ち明けるという会なの。シンジくんのお母さんも実行委員として動いてくれるのよ」

 

 内容は引きこもりの子供を持つ親の悩みを打ち明ける、というもの。

 

「で、俺たちはこういった講演会やイベントのプロデュースをしているんだ。集客のお手伝いや会場の手配、イベントの企画を立てたりしている。その報酬として、利益の50%をいただいている。それが積もり積もって、あんな額になったんだ」

 

 正直驚いた。ユウイチたちがやっているのは立派なビジネスだ。しかも、人の役に立っている。でも、それだけであんな額になるなんて。

 

「俺はあの利益をまるまる自分たちのことに使おうとは思っていない。次の案件のための投資に使おうと思っている。シンジにもちかけた株の学校も、その一つだよ」

 

 今、ちょっと心が揺れている。それが何なのかはよくわからない。

 

「ところで、ここのコーヒーを飲んでみないか。面白い味がするぞ」

 

「あ、あぁ」

 

 半分空返事で答える。意識は別のところにあるのが自分でもわかる。

 

「じゃぁ、マスター、シェリー・ブレンドを三つお願いします」

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