第95話 働いたら負け その11 | 【小説】カフェ・シェリー

【小説】カフェ・シェリー

ここは喫茶店、カフェ・シェリー。
登場するのは40代の渋いマスターと20代の店員マイ、そして主人公はお客様であるあなた。
そこで体験する、魔法のコーヒー「シェリー・ブレンド」の味で、お客様は何かに気づき、そして希望を持っていく。
そんな喫茶店のお話です。


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「じゃぁ、明日の十一時に駅前の噴水のところで待ち合わせよう。お昼はごちそうするよ」

 

 ふん、そうやって飯で釣っておいて、結局はオレをネットワークビジネスの仲間にしようってんだな。まぁいい、こうなりゃこいつらの化けの皮を剥いでやろう。

 

 この日はこれで解散。日曜なら相場も休みだから、珍しくオレは翌日早めに起きて準備をした。

 

 翌日、オレは指定された時間に待ち合わせのメッカである駅前の噴水に向かった。すると、すでにユウイチとミキちゃんがそこにいた。ひょっとすると他に仲間がいるんじゃないか、と疑ったがそれはないようだ。

 

「来てくれてありがとう。じゃぁ早速行くとするか」

 

 ユウイチが先導して、オレとミキちゃんがあとからついていく。どこに連れて行こうというんだ。

 

「ごめんね、昨日はなんか騙しちゃって。でもね、これからのシンジくんのためを思ってそうしたの」

 

 こんなにかわいいミキちゃんからそう言われたら、何も反論できない。にしてもユウイチの野郎、こんなにかわいいミキちゃんと同棲しているだなんて。なんてうらやましい。

 

「ここだ」

 

 連れてこられたのは、街なかにある路地。ユウイチはその中ほどにあるビルの二階を指している。

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