第91話 お父さん、大嫌い その13 | 【小説】カフェ・シェリー

【小説】カフェ・シェリー

ここは喫茶店、カフェ・シェリー。
登場するのは40代の渋いマスターと20代の店員マイ、そして主人公はお客様であるあなた。
そこで体験する、魔法のコーヒー「シェリー・ブレンド」の味で、お客様は何かに気づき、そして希望を持っていく。
そんな喫茶店のお話です。


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「明日はダメ。用事があるの」

 

 お父さん、こちらの都合も考えずにいつも自分の都合を私に押し付けるんだから。

 

「そっか、テレビ局の人が明日打ち合わせに来るんだけど…」

 

 そういうことは先に言えっていうの。

 

「何時なの?」

 

「えっと、午後二時から」

 

 仕方ない、カフェシェリーには午前中に行くことにするか。

 

「わかった、その時間には帰ってくるから」

 

 そう言ったときのお父さんの喜び方、半端じゃなかったな。ったく、どうしてこう気持ちが顔に出るかな。まぁ、私もそれについては人のことは言えないけれど。私もよく周りから、紗季菜は今どんな気持ちなのかがすぐにわかるって言われるもんなぁ。

 

 そして翌日、先生に教えられたカフェシェリーに足を運んだ。まだ九時だけど開いてるかな?

 

 街はまだ今から活動開始って感じ。お店が開くのはだいたい十時からだもんなぁ。けれど、こんな時間から街を歩くなんて初めてかもしれない。なんだかワクワクしてきた。

 

 街中の路地に入ると、パステル色のタイルで敷き詰められた通りになる。この通りの真ん中あたりだったな。あ、ここだ。お店の看板が通りに出てる。よかった、もうやってるみたい。

 

 ビルの二階に上がり、お店の扉を開く。

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