2023年2月2日(木)
【1月19日】
雑貨屋のご夫婦の機転により,無事2つ目のMissionをクリアした店主。残るは,いよいよThe Final Mission ハノイ行きのバスチケットを確保せよ,です。
夕暮れ時の広い空を眺めがながら,
赤い夕陽の美しさに心奪われそうになりながら,しかし店主の不安は募るばかりです。
店主のことを,お気楽に生きていていいねえ,という人が時々いますが,それは店主のことを本当の意味では知らない人です。
実は店主,相当の慎重派なんですよ。物事に取り組むにあたり,最悪のケースを考えておきます。その最悪のケースに比べたらまだマシ,ということで気持ちが楽になって行動できるのですが,そのことを知らない人にすれば,どうやら店主はお気楽な人らしいです。
今考えられる最悪のケースとは...
ハノイ行きのバスチケットが取れず,ディエンビエンフーに留まることになること。
観光客をほとんど見ないこの小さな町では,テト(ベトナム正月)に突入すれば,ほとんどのお店が閉まってしまうでしょう。最悪,ご飯を食べる場所がないかもしれません。
さらにちょっと気に掛かっていることがあります。チェックイン時に2泊でお願いしたところ,フロントのおじさんは,一瞬考えてから2泊できるよと言いました。
2泊目が満室だったら2泊できないわけで,その可能性を考えて一瞬答えをためらったのならいいのですが,しかし店主以外のお客さんの姿を見ていません。
ということは,テトに入り,ホテルすら閉まってしまう可能性もあります。実際,ハノイのホテルの中に,テトで閉まるホテルもあると後日聞きました。
最悪のケースとは,野宿ですか?
気温10℃くらいにまで下がるこの地で?大きな重い荷物を持って?
いや,ネタにはなるけど。命の保証がありません。
ここで思い直します。いやいや,一泊一万円以上するような高級ホテルなら,さすがにテトでも営業しているだろう,と。
テトの間そんな高級ホテルに連泊するとなると,大きな,大き過ぎる出費です。これまでの経費を抑えに抑えた宿泊費,交通費にかけた努力はなんだったのか?
ここは,やはり野宿で。
しかし,命には替えられません。
そんな堂々巡りを延々と考えながら,バス停に向かいます。意外と遠いな。
だいぶ進むと,街中と違って少し空気も良くなっている気がします。
そして,遠くに巨大な施設が見えてきました。
あれですね,北のバスターミナルとは。
広大な待合空間に,ちょこんと鎮座する受付窓口。デパートのインフォーメーションセンターのような大きさです。
店主以外に客は3名ほど。めちゃくちゃ空いている感じです。おそらく,テトで移動する人は,もうとっくに移動してしまっているのでしょう。
受付のお姉さんに聞きます。今晩ハノイ行きのバスはありますか?
20:30のバスがあります。これが最後です。明日はありません。
今の時間は17:45です。ホテルに戻って荷物をまとめてもバスに間に合いそうです。
そのチケット,買った!
店主好みの顔立ちをしたお姉さんが,女神のように思えて眩しいです。
Mission completed!
【お知らせ】
海外出張から帰ってきちゃいました。現在、通常営業しています。
皆さまのお越しを,心よりお待ちしております。
Sun 8:00-14:00
Mon Closed