年々、暑くなる夏。

また、その強烈な威力が夏の季節に拡がりを持たせている気がします。

 

ま、ね。

私が子供の頃、ラジオ体操を終えての虫取り。

きまって、朝露が足元を濡らしたものでした。

 

昨日は、先月で辞めたアルトサックス教室開催の発表会。

『花は咲く』をピアノの先生と打ち合わせをして、アルトサックスのパートは本来無音の最後のフェルマータ。

そこに、一音加えてふわぁーッと伸ばしての演奏。

先生は褒めて下さいましたが、そこはそのまま汲むことはできないもの……。

ま、私なりには55点くらいです。

ホホホ……。

 

そして、夜にはビッグバンドの練習。

疲れつつも楽しい時間です。

 

ただ、先日の練習にて、違和感を感じ、頭に疑問符は残ったまま……。

ちょっと休憩しましょう、とコンサートマスター。

すると、背後から、トランペットとドラムがほぼフルトーンで『ドナ・リー』を演奏しはじめました。

その瞬間、常識という許容のボーダーラインがビリビリと震えはじめました。

思わず、隣に座っているRYOさんに、

『ドナ・リー』みたいなのか聞こえてきますね』

とこぼしました。

すると、

『あぁ、「ドナ・リー」やなぁ、「ドナ・リー」』と……。

ステージには、ビッグバンドの練習に来ている団員がほとんど残ったまま。

 

『Aトレイン』や『茶色の小瓶』のように、ビッグバンドの演目であれば、

すごいな、出来る人は違うな、と耳で追うところです。

が、演目にはない曲を練習されると、単に腕前のひけらかしのように耳障りに……。

 

自分の未熟さゆえの心情の歪みなのかもしれませんが、あくまでビッグバンドの練習として皆が集まっているステージ。

小さな音で練習されるぶんなら許容範囲なのかも……。

ただ、ほぼフルトーンとなると話は別。

 

喉に小骨が刺さったような微妙な違和感を抱いたものです。

 

先日、ブログにも書いたように、私は自分の上に人生のご意見番ような指南役のような方を頂いています。

自分の意見がどんな時も最優先にならないよう、バランス感覚を保つためには必要不可欠であり、またとてもありがたい存在です。

今度、師匠に尋ねてみようと思います。

常識のボーダーラインの震えは正常なのか……。

または、自分の許容量をひと廻り大きな器へと据えかえる必要があるのか……。

ま、どちらにしても、自分自身の成長にプラスへと向かうはず……。

 

人は誰でも忙しくなればなるほど、それに反比例するかのように許容範囲が狭くなっていくものです。

ただ、年を追うごとに、ま、いっか的諸行無常さを自然に身に纏っていくのも確かなこと。

 

ビッグバンドの練習は、今の私のいちばんの楽しみ。

ま、本番はもっと楽しみですが、お客さんを前にしてはどうしても緊張のほうが先に立ってしまいます。

渡辺貞夫さんと同じマウスピース、同じリード。

燃え方に違いはあれど、熱量は同じ気持ちでいたいもの。

昨日の『花は咲く』はナベサダ・バージョンを少し真似して吹いてみました。

リアルタイムで聴いたのは『オレンジ・エキスプレス』。

夏になると、どうしても聴きたくなる曲です。

今日も、こそこそ練習しようと思います。