どんなことも助長するもの。

もっともっと、の思いが常軌を逸した方向へと流れることはしばしば。

それは、歴史の1ページを見ても明らかです。

光秀の慕う気持ちを憎しみへと変えたのは、信長の傲りに憑りついた助長そのもの。

お笑い系のヴァラエティ番組でも、あまりに行き過ぎると笑えなくなる始末。

そこにあるのは、一定の立場を築き上げた先輩連中による若手芸人へのイジメのような……。

 

立場が上がるほど、的確なボーダーラインを引ける勇気を持って欲しいものです。

誰だって、つい調子に乗りたくなるもの。

それは、至極当然な気持ちの成り行きです。

でも、気をつけろよ!的な水を都度ピシャリと浴びせられる上司でいたいと思います。

 

私自身、人の振り見て我が振り直せ的考え方をついついしてしまいます。

それは、そういう状況を具に目にする機会が多かったことに起因します。

どんなことも同じ。

やり過ぎるとダメですね。

思わぬところにまで波及していきます。

 

ある意味、足るを知る、ということですかね

いくら魚が好きだと言っても、家庭の冷蔵庫には魚屋さんに並んでいるすべての魚は入りません。

アルトサックスに真摯に取り組むようになって2年になりました。

取り組みはじめた2か月目……。

左手の中指がバネ指に……。

外科にて治療を受けました。

ホホホ……。

練習しやすい環境だからといって、練習しすぎるのもよくないことをそのとき痛感しました。

ま、練習の仕方に問題があったのは承知していますが……。

 

昔から、火のない所に煙は立たぬ、と申します。

すべてが事実とは思わないまでも、見せることと見せないことの区分けなく、正直に向き合って頂きたいと思います。

噂とは、時に『物事の是非』を正直に浮かび上がらせてくれるもの。

ま、それは、決して対岸の火事ではなく、信用信頼の大切さをしっかりと胸に刻む必要があります。

 

マイルス・デイヴィスが偶然立ち寄った店で、フレディ・ハバードが自分のフレーズを吹いているのを耳して、マイルスはステージに歩み寄り、なぜ、お前は自分のフレーズを吹かないんだ!、とフレディを窘めた、という逸話があります。

深い意味が潜んでいるな、とつくづく思います。

フレディが、どういう意図でマイルスのフレーズを吹いていたか、によって、思いは様々な方向へ。

真摯に向き合う大切さを思い知らされるエピソード。

マイルス・デイヴィスのアルバムの中で、これ!という1枚を挙げるとすれば、やっぱり『DIG』ですかね。

若いエネルギーの坩堝的な演奏に今聴いても心が弾みます。