昨年を振り返ってみると、社交ダンスのレッスンは一度もなかったような……。

ルンバを踊りつつ、上達したいという思いより、先生の笑顔に会うのが目的のような気がします。

ホホホ……。

ある意味、アイドル的な存在ですかね。

例えるなら、中学生の頃に抱いていた感覚。

多岐川裕美や名取裕子。

平凡パンチあたりを立ち読みしていた頃のこと。

社交ダンスの先生は、そう言えば私より11歳年上です。

 

どんなことも同じなのかもしれませんが、アイドル的な存在というのは、手を伸ばしても決して触れることが出来ないモノのカテゴリーに分類される気がします。

情熱を注げばいくらかは距離を縮められるものの、いつだって視界の先、雲の向こうで少しだけ意地悪そうに笑顔を湛えながらこちら側を見ているような……。

 

誰だって、本当は、自分のことは自分がいちばんよく知っているもの。

それに加えて、タイミングも容赦なくバイアスをかけてきます。

『やりたいこと』と『できること』を滲んだ曖昧な線で区分けしているのではないですかね。

その狭間で、無防備な好奇心は、まるで自由電子のように、有用と思える様々なコネクションを求めて動き回る、みたいな……。

そして、自分では『正しい』と思い込んでいる理性が、潜在意識の中で揺蕩いつつ、安全装置の役割を担っているのかもしれません。

 

今や100歳まで生きられる時代。

でも、健康寿命は?

したいと思うことが出来るうちは、可能な限り情熱を注ぎたいものです。

10代からの憧れの多岐川裕美には近づけないものの、同じく10代から聴いていたジャズにはもう少しだけ近づけそうな気がします。

機会があれば、これからもジャズ・セッションに参加していきたいと思います。

仕事もプライベートも、雲外蒼天を信じて頑張ってまいりましょう!

 

初めて買ったジャズのレコード。

当時は、まったく良さがわからなかったものです。

空に舞い上がる花びらのような感じ。

ゆったりと漂っているのかと思えば、突然勢いよく走ったり、と。

でも、今では愛聴盤のうちの1枚です。