昨日は、祇園にある『PICK UP』と言うお店に、家内と娘と一緒に行ってきました。
その都度、感じることが違うのがライブのいいところ。
『ラウンド・ミッドナイト』での長尺のピアノ・ソロは圧巻でした。
心に届く演奏とは、まさにこういうもの、ということを強く胸に刻みました。
そんな思いのまま、今日は午後からアルトサックスのレッスン。
先生には、CDから採譜したノートを見せ、『これを練習する手助けをお願いします』、と伝えました。
あとは、スケール練習、C、G、Fをしっかりと。
それと同時にアーティキュレーション。
この練習をするように、と先生。
まずは、覚えるまでスケール練習をしないと、意識が引っ張られてしまい、スケールも何処へやら……と本末転倒になる始末。
おそらく、これを着実にマスターしないと、いつまでたってもグルーヴを手に入れられない気がします。
今、多くの曲を演奏できるようになるよりも、『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』1曲を練習台にして、このあたりの基礎を覚え込むことがいちばん大切なことのように思います。
失礼なことを尋ねますが、と先生に問いました。
生徒さんの中で、これをマスターされておられる方は、何人いらっしゃいますか?、と……。
――
雨上がりの道路。
すれ違う車のタイヤから跳ね上がる水しぶき。
陽射しに煽られ、一瞬だけ浮かび上がる小さな虹。
そんな取るに足らない小さな悦びを伝えられる演奏ができるようになってみたいものです。
ま、到底辿り着くことのできないステージかもしれませんが、いくら趣味の範疇であっても、自己満足では終わりたくないのが本当のところ。
ま、地味なことを地道に続けていくことが、先に繋がる遠くて近い道のように思います。
そんなことを強く感じた濃いレッスンでした。
ボーカルにさりげなく花を添えるような演奏に憧れます。
ヒューストン・パーソンのテナーの音色には、聴くたびにやられっぱなしです。
かつては妻でもあったエッタ・ジョーンズに寄り添うように吹くヒューストン・パーソン。
いい塩梅の湯加減に、身も心もまったりとします。




