今日は、段ボールメーカーさんの営業さんが来社、その後、お得意様のところへ同行と。

長い付き合いなので、他愛のない会話が粘性を多分に含んだ潤滑油となって、仕事の話までなかなか辿り着かない始末。

そんな中、これから必要不可欠になる武器は『豊富な知識と意図に見合う提案』と落ち着きました。

ま、以前からそういう仕事の仕方をしてきましたが、会社でも従業員に対して、折に触れ話すのですが、なかなか心に届かない様子……。

『はい、わかりました!』

だけでは、ネットと変わらないのが現状。

『どんな用途で使われますか?』

と聞くだけで、よりベターなモノを提案できるのと同時にある程度の信頼も獲得できます。

要は、それらの積み重ねですね。

 

娘を送りに京都市内に行く時には、必ずイ〇ンモールに立ち寄るのですが、そこでも同じようなことを思ったことがあります。

ただ時間つぶしに立ち寄ったアメカジのお店。

京都市内でもいくつか展開している専門店です。

『よければ、はいてみてくださ~い』

と背後から声を掛けられ、振り返ってみるとチャラい感じのお兄さん。

7年くらい前のことです。

ちょっと、意地悪をしてみようかな、と思い、

『さっき、コードバンのベルトを探していたのですが、ありますか?』、と。

『そちらにあるだけなんで~』、とどうやらこちらの意図を解していない様子。

ごまかさずに、もっとプロ意識を持てよ、と心の中で小さく呟きました。

逆に、主にアウトレットなどで展開しているメーカーさんの店員の方は、そこはしっかりとしておられます。

身なり、言葉遣い、知識と目を見張るほど。

そうでないと安心して話もできませんからね。

私のアパレル時代、バイヤーさんや課長さん、課長補佐さんとの打ち合わせの際、知識と提案は必携アイテムでした。

しっかりしたことが言えないと、どんな相手にも舐められてしまいます。

 

趣味ではなく、生業に対する向き合い方は真摯でなければなりません。

もちろん、趣味に対しても一生懸命は素晴らしいことではあるものの、どこまで行くかは自分次第。

趣味は、お金を払うもの。

仕事は、お金を得るもの。

プロとアマの差ですかね。

根本が違います。

祝儀とチャージを勘違いをする方が、そこそこいらっしゃるのが現実ですが……。

演奏では如実に現れます。

供給(演奏したい曲)と需要(聴きたい曲)のギャップを上手に埋めるのがプロですね。

来客数に反映し、お店の売り上げに影響を及ぼします。

若い頃、よく通った新宿の『キャロルハウス』。

地下へと続く狭い階段を降り、重い扉を押し開けます。

ちょっと気取った大人を感じたものです。

午後8時も過ぎれば、いつも満席でした。

『花金』は当たり前、『花木』なんて言葉を使うようになったのもその頃……。

ハウスバンドの方もリクエストによく応えてくれました。

20代の頃、40代のオジサンの踊りを見ては、うまいな~、と羨んでいましたね。

ライチャス・ブラザースの『アンチェイン・メロディ』を聴いてはうっとりしてみたり……。

ジルバを踊ろう、と初めて誘われた時、恥ずかしくてツイストに逃げていたことも……。

今では、よろこんで手を取りますが……。

 

相手の意図をしっかりと汲み取れる着眼点を養うことはとても重要なこと。

ましてや、仕事なら尚のこと。

ま、斯く言う私も、若い頃はよく言われたものです。

思い出しては苦笑い。

『女のケツばっかり、追いかけてんじゃないの?』

何かにつけ、失敗した時には、上司の口からこのセリフがこぼれたものです。

ま、軽い揶揄ですね。

 

来月には、またプロの方の演奏があります。

太っ腹なことに、無料とチラシに書いてありました。

ドリンク別途要オーダーとのこと。

早速、家内と一緒に出向こうと予約を入れました。

 

ま、私はアルトサックスが上達したいと思いつつも、日々なかなかそうはいかないものともどかしさに悩むばかり……。

こんなグローバル・サウス的な状況で、よく3回もジャズセッションに出たものと呆れるばかり……。

コワいもの知らずも甚だしい限りです。

ま、歌詞の状況は違えど、内容的温度感は同じ気がします。

まさに、I won't dance...

シナトラで有名な曲ですが、ジェーン・モンハイト版も素敵です。