今朝、修理に出していたプリメインアンプが返ってきました。
今夜、早速繋いで鳴らしてみようと思います。
繊細な音、迫力のある音、バランスよく聴きたいと思い、アレコレと手を出してはいたものの、ある時、聴く側の気持ち次第で音色に変化をもたらすことに気づきました。
そんなふうに思えるようになったのはいつからですかね。
本当は、スペックに於いて、性能の差や違いはあるはず……。
にもかかわらず、様々な環境下では受け取る感覚は様々です。
スピーカーでも設置する場所や高さによって、個々のポテンシャルは変わります。
車やバイクも同じですね。
リッター〇キロ走行可能としながらも、実用的数値は往々にして合致しません。
乗り手によって、ずいぶんと数字に開きが出てきます。
『あの人は、いい人』、という言葉も同じ。
その人にとっては『いい人』には違いないのかもしれませんが、自分にとっても『いい人』とは限りません。
未熟であれば、流されやすいもの……。
経験を重ねていくうちに、身のこなし方を覚えていきます。
票を得るための公約……。
どれほど現実味が溶け込んでいるのでしょうかね?
ま、そんなことを政見放送を見ていて、ふと思いました。
間宮貴子の唯一のアルバム、『Love Trip』。
発売当時、今で言うシティポップの隆盛期。
高校生の頃。
ラジオでは耳にするも、当時の私にはピンときませんでした。
おそらく、歌詞に意味を見出すことが出来なかったように思います。
でも、バブル後期の社会を経験してから聴くと、印象はかなり変わりました。
歌声を含め演奏全体の空気が、ある種スムースジャズを聴いているような感覚……。
取り立てて名盤とは思いませんが、今では心地よい雰囲気に包まれます。
事務所で流していると、ひと世代若い者にさえ、古臭い、とからかわれますが……。
ドライブに向いている1枚のような気がします。


