雨がすごいですね。

濡れるとすぐに体温が奪われてしまうほど。

ついこの前までの空気とは全くの別物です。

季節の変わり目という言葉さえ空虚に思えてしまいます。

 

いろんなことが、『例年通り』とはいかなくなったのは、いつぐらいからでしょうかね。

心の低層には、以前からずっと同じ熱量の塊が横たわっているものの、何かの拍子で揺れては欠け、小さな断片が底に散らばっていきます。

そうして、趣味や嗜好は多様化していき、次第に心を豊かにしてくれる気がします。

 

雨が降ることで、新たな芽吹きも生まれます。

生きていく上で、どんな人に会うか、で成長の過程も変わっていくものです。

ただ、大切なのは、自分がどうしたいか、ということ。

どんなことにも言えますが、軸がないと回転しないコマと同じ。

 

ダンスもサックスも同じ気がします。

私は、ジルバくらいしか踊れないものの、オールディーズのバンドに併せて、お姐さま方がとても楽しそうに踊って下さります。

私のアルトサックスの目標は、女性ボーカルに雰囲気を損なわないオブリガードを入れたり、ソロを挿入したりすることです。

ま、晩年のヒューストン・パーソンですかね。

気温がぐっと下がった夜に、このアルバムを聴くと、いろんなことを思い出します。

年を追うのも悪くない、と……。