阿木燿子の微熱を孕んだ歌詞が、宇崎竜童の粋なメロディーにより体温を得ては艶めかしく躍動する……。

そんな印象を抱いていたあの頃。

当時、中学2年生。

強い憧れとともに、都会の大人的世界観を勝手に想像したものです。

 

BLOSSOM-35。

ダウンタウンの宇崎の初のソロアルバム。

レコード、買いましたね~。

リアルタイムで。

 

あの頃は、矢沢の『The Rock』とアース、ウィンド&ファイアーの『天空の女神』も。

あと、ビリー・ジョエルやロッド・スチュアートなんかもあったりで、ほとんどカオス状態でした。

 

平たく金具で止めた学生カバンには、金色と黒色の『横浜銀蝿』のステッカー。

オサムのポニーテールの女の子の小さなバッグを一緒に持ったりして……。

 

ま、あの頃からずっと、今まで続いているんだな、としみじみ思いました。

 

昨夜、いつも見ているブログの方の記事に『クリフサイド』が出ていました。

もうね、たまりません。

甘酸っぱい思い出と一緒に歌詞が瞬時に脳裏を過ります。

宇崎竜童が歌う『横浜 My Soul Town』の歌詞です。

――

Hey men!クリフサイドのMr.ヤマザキが

Hey men!片目つぶって笑っているぜ

ちょいと小粋な癖はまんまさ

Hey men!覚えているかい ジルバを踊る

Hey men!あの娘のヒールは真っ赤なラメさ

ちょいとスリルなスカートさばき

――

高校に入ってからは、『メンズクラブ』を通して知った『アメリカン・グラフィティ』。

CMでは、チャビー・チェッカーの『レッツ・ツイスト・アゲイン』が流れます。

もう、方向性がその時から、今へと続くレールをシフトしていたように思います。

 

ジャズを聴きだしたのも中学三年生の頃。

きっかけは、NHK-FM。

今では、楽器を手にしては、少しでも自分の描く絵に近づこうと練習しています。

ま、なかなかですが……。

 

やっぱり、好きなことにはずっと触れていたいと思います。

健康寿命のうちに……。

Jook Joint...

そんな感覚ですかね。

今聴いているのは『Q's Jook Joint』。

ま、もう、ジャンルで言うと、これは、もうクインシー・ジョーンズです。

音楽の権化ですね。

様々な要素が入り交じりつつも、それぞれのテイストを引きたてるような感じです。

いろんなシチュエーションで流れていても、まったく邪魔にはならない素晴らしいアルバムです。

超おススメの1枚です。