昨夜、夜中にタバコを吸いに玄関の外へ。
月が出ているものの、雲の群れが上空を覆っている様子。
時折、閃光が雲を鮮やかに映し出します。
今朝も起きぬけに外へ。
昨夜と同じように、曇りがちなねずみ色の空に雷鳴が重なります。
折りたたみのアウトドアチェアーに深く身を沈め、ぼんやりと煙草を吸っているとパラパラと雨が降ってきました。
今日は、オグリキャップの朝の散歩はお預けです。
梅雨が明けてもなお、梅雨前線の影響を受けてしまう状況に、波紋が広がっていく様子を思い浮かべていました。
小さなことだから大丈夫、と高を括ってしまうと思わぬところに影響が……。
人との関係性は、つねにそのあやふやな危険を孕んでいるものです。
人間は、優劣をつけたがる生き物。
ブルースのルーツと思われる奴隷制度、江戸時代の身分制度やナチス党によるユダヤ人迫害……。
枚挙にいとまがないほどです。
――
世界じゅうの敵に降参さ 戦う意思はない
世界じゅうの人の幸せを 祈ります
世界の誰の邪魔もしません 静かにしてます
世界の中の小さな場所だけ あればいい
おかしいですか? 人はそれぞれ違う、でしょ?でしょ?でしょ?
だからお願い かかわらないで そっとしといてくださいな
だからお願い かかわらないで 私のことはほっといて
――
『泣くな はらちゃん』での挿入曲です。
――
恋のうたとか嫌いなんだよね どれも皆同じ
恋のうたとか嫌いなんだよね わからない
恋のうたとか歌いたくないね 他にもあるでしょ?
恋のうたとか歌いたくないね 似合わない
恋するために生まれてきたとか ありえない
そう 思っていた
でも恋をした でも片思い
あなたのことしか歌えない
でも恋をした でも片思い
そんな自分に笑う
――
この二つの詩は同じメロディに乗って歌われます。
サントラを手に取り、続けて2曲聴いてみて、気づいたことがあります。
それは、内容は違えど、意味合い的には同じ匂いが根底に存在している、ということ。
関わりたくないけど、どこかで関りを求めている……。
人間とは、つくづく身勝手な生き物ですね。
なんとか自分にとって都合のよい状況を作り出したいもの。
ただ、人に迷惑をかけないよう、驕らず細心の注意は払いたいものですね。
人生、晴れる時もあれば、そうでない時もしばしば。
柳ジョージが歌う『カム・レイン・オア・カム・シャイン』。
リアルタイムでレコードを買ったのは、もうずいぶん昔のこと……。
でも、ときどきターン・テーブルの上に載せてはしんみりと聴き入ります。
『Good Times』、なるほど、振り返ってもそんな気がします。

