ようやく先が見えてきました。
今月の17日に引越し業者さんにお願いすることにしました。
23年間過ごした家です。
荷物を整理するたびに、そこかしこに隠れていたその時々の思いが顕在化します。
ありがとうの気持ちでいっぱいです。
矢沢永吉の『Rising Sun』というレコード。
高校生の頃に予約して買ったモノ。
レコードを模した紙ジャケットのCDも随分前に購入したものです。
ただ懐かしいだけの、音質はまったくダメなCDなのがまったくもって残念なところですが……。
1990年代後半あたりからですかね。
CD自体の音質が飛躍的に向上したのは……。
リマスターという文言が帯を賑わせたりして……。
感謝の気持ち、というフレーズが脳裏を過ります。
人間は、憧憬を現実へと塗り替えた時、回りへの感謝よりも傲りが勝るものなのかもしれません。
ふとそんなことを想いながら、CDを回します。
10代から20代。
振り返ってみて思うのは、やっぱり見栄先行でキラキラしていた頃。
BGMは80年代の矢沢の曲。
――昨日(きのう)は昔
明日(あす)は 遠すぎて見えない――
『50%DREAM』の歌詞、アルバム『Rising Sun』より~
映画『カサブランカ』でのリックの言葉が重なって、思わず苦笑いです。
今は、アルトサックスの練習が心的滋養の一滴のようなもの。
取り組み始めたのは、約5年前。
『オーラ・リー』が手始めでした。
ファの♯の練習です。
今では、コードを覚えたり、と……。
真剣に取り組むようになったのは昨年の2月からです。
これからも感謝の気持ちを忘れずに過ごしていきたいものです。
傲りが出ると、思わぬところでつまづくもの。
仮に憧れを手にすることが出来ても、傲りは掬わずにいたいものです。

