とても興味深いことを映画の中で言っていました。
嘘をつく理由や意味について……。
防御の嘘、誇張の嘘、欺瞞の嘘、擁護の嘘。
大きく分けるとこの4パターンがあるとのこと。
自己防衛のために、本能的についてしまう嘘。
自分を大きく見せようとしたり、秘密を隠そうとする嘘。
自分が利益を得るために、相手をだますための嘘。
事実がどうあれ、誰かをかばってしまうための嘘。
深いものがありますね。
まさに心理そのもの。
自分自身に対しても、知らず知らずのうちに、嘘をついているかもしれません。
他人の経験を、いつの間にか自分の経験にすり替えたり、と……。
元来、記憶とは曖昧なもの。
願望や憧憬に見合うように、自ずと色付けしているのかもしれません。
実家に行って、両親と話をしていて、母親が話す内容に疑問符がつく時がしばしば……。
誰の心にも、大小さまざまな意地悪が存在するのと同じで、悪意があるかないかは別として、いくつもの嘘は存在するのでしょうね。
振り返ってみても、いくつかは思い当たります……。
ホホホ。
相手のことを想ってついた嘘ほど罪なものはない気がします。
気持ちはわかりますが……。
不意に中森明菜の曲が頭を掠めました。
――
見せかけの強がりは
傷つくことが 誰より怖いだけ
心では 何もかも
お好きなようにと つぶやいてる
あなたの言葉で 心裸にされ
このままじや 私立ってられない
崩れそうよ 崩れそうよ
好きだなんて 二度と言わないで
胸にかけた ブレーキが
つま先から脱れてく
――
セカンド・アルバムに収録されている『キャンセル』。
たまりませんね。

