昨日は、2回目となるジャズ講演を聴きに、宮津歴史の館へ行きました。
全4回にわたる講演企画。
ジャズをもっと身近に愉しんで的な内容です。
今回は、プロのベーシストを迎えての講演でした。
同級生もいて、ま、同級生は、公演されるピアノの先生の生徒。
ま、いても当然と言えば当然ですが……。
早く肩を並べられるようになりたいものです。
昨日の講演で、最も印象に残ったこと。
それは、やっぱりプロの方は、プロと称される所以があるものだ、ということでした。
観客からのお題をもとに即興演奏。
『花見』と声が上がり、演奏がはじまりました。
目を閉じて聞いていると、景色が見えてきます。
若い二人。
互いに将来を約束しているかどうか、それは関係はなく、川沿いの土手、桜並木を歩いている風景。
明るい未来を想像しながら……。
時を経て、今度は子供を連れて、同じ桜並木。
また次は、孫たちに囲まれて賑やかに、同じ桜並木を歩いている……。
音の重なりが増えていき、音圧も強くなっていくにつれ、そんな風景が脳裏を過りました。
タイミングや気分で感じることは変わります。
それは、どうやらミュージシャンも同じとのこと。
天気がよければ明るいタッチに。
煙とアルコールの中では沸々と。
でも、そんなイメージを持たせられるのは腕と心があってこそ。
過去に、日野皓正がテレビのインタビューで言っていたことを思い出しました。
音楽はハートがなければダメだ、と。
技術をひけらかすのではなく、熱い思いを伝える……。
ある意味、人としても、そうありたいと思う理想形です。
初めて買った日野皓正のレコード。
針を下ろした時には、よさはまったくと言っていいほどわかりませんでした。


