うちの従業員、思い込みがものすごい強いヤツがいます。

 

ま、大変ですわ。

気持ちで動く、つまり、自分の都合で判断したり、と……。

 

そういうシーンに出くわすと、

『小田っとるな~』、とちょっと嫌味な感じで呟くように言います……。

 

思い込みで動いたり、気持ちで動いたりすることを、それを『小田る』と呼んでいます。

ホホホ……。

 

ずいぶんと変わってきたものの、ま、難しいんですかね。

そこを反省、改善すれば、かなり沁み込む土壌も変わるというもの。

 

 

でも、人のことはよくわかるのは世の常。

自分のことも反省しないといけません。

 

仕事もプライベートも、お父さんやお母さん。

誰にでも言えること。

それは、その人なりというものが当たり前に存在する、ということです。

 

例えば、ディオールやシャネルの香水。

誰がつけても同じ匂いが漂うか、と言うと微妙にそうではないですね。

感覚的にも、吸い込まれそうになる人もいれば、逆に遠ざかりたくなる人も。

 

ワクチンや処方箋も同じです。

合う人もいれば、拒否反応を起こす人も……。

 

『自由』と『身勝手』は違うもの。

10代の頃、ほとんどの人が勘違いしてしまうことではありますが……。

斯く言う私もそのうちの一人です。

 

基本的には、『みんなちがって、みんないい』ですが、潜望鏡を出して周囲を見渡せるくらいの深度はわきまえたいものです。

ある意味及第点的なレベル。

それが、一般的に言われる常識ではないですかね。

 

それを踏まえての金子みすゞさんの詩のような気がします。

 

――鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。

 

価値観の相違は、排除するものではなく大切に温め合うもののような気がします。

 

ついてくるものは、確かにあると思います……。

 

『モテたいためのロクンローラー』よりも、『清らかな心にコングラチュレーション』のほうがラクな気がします。

佐野元春の『イッツ・オールライト』。

今でも大好きなアルバムです。

ジャケットに憧れて、中三の頃、ショッピングセンターの紳士服売り場でグレーのスーツを買ったもの……。

あと、ソフト帽も……。

どうかしていましたね、ホホホ。