先日、音楽教室で驚いたこと。

けっこう、キツいことを私の前の生徒さんが言われていました。

 

2、3分前に教室に入るようにしているのですが、大概私の時間がはじまるのは5分過ぎあたり。

ま、それはしょうがないことですが……。

 

そこで、その方が歌われるのを目を閉じて聞いています。

難しい楽曲で、節回しがなかなか複雑です。

音を伸ばしながら、フワンッと下げる感じ。

そこに意識が集中してしまうと、聞いていて少し胃もたれ気味に……。

 

自分の歌を録音して聞いたことがありますか?

なんて言うのかなぁ、それをやりすぎると下品になってしまうのよ、と。

 

 

あとで先生に聞くと、どうやらその曲を次のステージでバンドで演奏するとのことでした。

その生徒さんは、そのバンドのボーカルで、ライブができるカフェを経営されています。

 

 

ま、本音をぶつけることで、仕事もプライベートもよりよくなっていくもの。

でも、大人社会は、なかなかそうはいかないのも事実。

 

よくここでも書いていますが、ついつい夏目漱石の小説を思い出します。

――

智に働けば角が立つ

情に棹させば流される

意地を通せば窮屈だ

とかくに、人の世は住みにくい

――

 

会社では、バンバン本音で意見交換できますし、あとは家族くらいですかね。

私も、あ、そうやなぁ、と納得させられる場面も時々あります。

それができる間柄というのは、やっぱり気持ちのどこかに相手に対するリスペクトがあるからなのでしょうね。

 

今日は、午後からはアルトサックスのレッスン。

今日も、本音で先生と会話をしようと思います。

 

 

優しさの裏返しは厳しさ。

甘いだけでは、一向にどうにもならないもの。

 

答えは、いつだって風の中、ですね。

大好きなジャケットのうちの1枚です。