今日は、雨が降る予報です。

でも、どうやら小雨程度です。

会社の裏手の川にも、ポツリポツリと雨が降っています。

 

 

ずいぶんと前、テレビで放送されていて、ちょっとびっくりしたことを覚えています。。

昨日、YouTubeをいくつか見ていて、ふとそんなことを思い出したのですが……。

日野皓正が音楽監督的な立ち位置で、小中高生で構成されたビッグ・バンドを率いる感じで熱心に教えるというもの。

当然、立場的には全体のバランスを考えつつも、そこはジャズなので個々の演奏にも熱く見守りながら……。

 

その時、小学生でしたかね、当時ドラムをたたいていた男の子。

自分の力量をひけらかすような感じで演奏をしていたので、彼を叱りつけ、結局はステージから引きずり下ろしました。

 

どうしてか、わかるか?

ひとりでやってるんじゃない

みんなと一緒に作り上げていくものなんだ

それと一番大切なのは、音楽はハートでやるってこと

いくら技術があっても

そこにハートがなければ

それは音楽ではない

 

的なことを言いつつ、彼に厳しい眼差しを向けていたのを覚えています。

 

確かに上手いんです、彼は。

後日談として、それ以降も日野皓正と彼の親交は続いていると聞きます。

 

一見厳しいと思えることほど、実は愛のある優しさなんだと思います。

 

『うまい』、『まずい』を軽々しく言うのと似ています。

本当は、『合う』、『合わない』のほうが正しいような気がしますが……。

 

メロディーラインを生かしつつ音を紡いでいくアドリブ。

ギミックなテクニックを見せつけるわけでもなく、感情の赴くままにリズムに彩りを添えるレスター・ヤングやベン・ウェブスター、それにポール・デスモンドにスコット・ハミルトン。

このあたりの粋な演奏にはやられっぱなしです。

レコードを買ったのは高校生の頃。

確か、2,300円だったと思います。

あの頃から変わらず『オール・オブ・ミー』と『恋のチャンス』は今でもお気に入りの演奏です。