今日は、思いっきりの晴天です。
若い頃は、嬉しげに“ピーカン”という言葉をよく使っていましたね。
天気も良く、風もさわやか。
眩しいほどの陽射しに、そこかしこで見せる鮮やかな乱反射。
海岸線をバイクで流すのには、まさにうってつけの日です。
久方の 光のどけき 春の日にしづ心なく 花の散るらむ
友則さんも、気持ちはまさに青春ですね。
路肩に堆積した花びらは、募る思いにある意味似ているかもしれません。
何かの拍子で、すっと風にさらわれてしまい、あてどなく宙へと舞い上がります。
今朝も朝ドラの“なつぞら”を見て、顔こそまったく違いますが、心情はおじいさんと同じです。
自分が草刈正雄なら、今の環境もずいぶんと違った景色だったろうな、と見当違いのことさえ思ったりします。
先日、お寿司屋さんの暖簾をくぐったら、偶然取引先の社長さんに出会いました。
それで、いきなり、6月の2日にまたライブをするさかいに、また来てや、と半ば強引に誘われました。
オールディーズのライブ、フロアーではツイスの嵐、ジルバの花が咲き乱れます。
前回、収容人数を大幅に超え、私も近くにいらしたご婦人たちとジルバを何度も踊りました。
私も今回行くと4度目になります。
知らないお客さんとも顔なじみになり、名前を言い合うもまったく覚えていません。
若い頃から名前を覚えるのが苦手で、よく名刺や手帳にその人の特徴を書いていたことを思い出します。
ブログでも、オールディーズのライブの告知をみたりすると、行ってみたいな、と思います。
でもね、遠いんですね。
気持ちでは、宇崎の歌のように、アメ車で乗り付けて、赤のスウィングトップに、薄汚れたブルー・ジーンズ。
足元は黒/うす鼠のサドルシューズをキメてみたいもの。
若い頃を思い出しますね。
娘が彼氏の話をしてきた時に、「お父ちゃんの、若い頃の写真、見るか?」、と言うと「いいわ、気持ち悪いし」、と返してきます。
「これでも昔はな……」、なんて武勇伝をはじめようなら「キモっ!」、と瞬殺です。
絶対に写真を見ようとはしません。
まぁ、いいんですけどね。
そんな娘をバイクに乗せたのも、昨年の冬だったか、いや一昨年の冬だったか……。
私の革ジャンB-3に抱かれた娘の姿が、妙に照れ臭く目に焼き付いています。
時は過ぎゆくもの。
娘が成熟していくのとはうらはらに、私の若さは衰退していきます。
先日、ソファで犬と一緒にいた時に、手の甲の細かい皺を見て、思わずため息が出ました。
夏の盛りの美しい夕暮れ。
なんともしみじみとしてしまいます。
ザ・プラターズで『夕日に赤い帆』。
大好きな曲のひとつです。

