今日も天気ですね。
青空が突き抜けています。
こんな日にはバイクがうってつけです。
通勤途中の峠の路肩には、ピンクのじゅうたんが敷かれています。
風が吹くたびに、桜の花びらが舞い上がります。
季節は立ち止まってはくれませんね。
次は萌えるような新緑が山を彩ります。
そうして季節は巡っていき、時間は音を潜めては刻々と進みます。
人生という列車の車窓からは、見たいもの、見たくないもの、様々な景色が視界を掠めては瞬時に過去へと連れ去っていきます。
ちょっとこの前までは、頭では35歳くらいの自分をイメージしていたことを思い出します。
でも3年前にバイクを買って以来、意識は年相応へと容赦なく引きずり戻されました。
29歳が最後でしたかね。バイクに乗っていたのは。
その前に2年ほどブランクがありました。
最後のバイクは、ヤマハのSR-X400でした。
タンクは黒で、軽めにヨーロピアン・テイストをまとった単気筒です。
ネットでバイクを見ているうちに、また欲しくなり買ったのが3年前です。
GB250クラブマン。黒/銀の単気筒です。
納車され、セルを回してスロットルを開ける。
ちょっとそのあたりでも、と思い1速に入れ、クラッチを繋ごうとした途端にエンストです。
誰もいないのに「カッコ悪!」、と言って、思わず苦笑いです。
脳が発信した信号が、それぞれの場所へと到達するまでに相当時間をかけているのでしょう。
嫌な感じのタイムラグを何となく感じます。
あとは、夜間走行がとても怖く思いました。
前方に、なんだかもやもやとうごめく塊のようなものが見え、目を凝らしてもまったく判然としません。
獣(鹿や熊)かもわからない、とちょっと怖かったので、減速しました。
近づくと、それはリヤカーを引いていたお年寄りでした。
それ以来、バイクでの夜間走行はしなくなりました。
今では、そのクラブマンはうちに来た時とは全然違う風貌になりました。
タンクは赤、マフラーはショートのトラップ、シートは黒/茶のコンビです。
サイドカバーも別のと取り換えました。
バイクを止めては、コーヒーを飲みながら眺めたりします。
今ではお気に入りの単気筒です。
手をかけるほど愛着がわきます。
NPOから引き取った犬たちも、今では我が物顔でリビングにあるソファを陣取っています。
ヘルニアの手術や抜歯等、色々と手はかかりますが、可愛くてたまりません。
最近は、少し状況が変わりました。
散歩に行こ、と声をかけると喜んで家から飛び出すのですが、少し歩いただけで家に帰りたがります。
立ち止っては、首輪を抜こうとしたり、急に反対側を向いたりと……。
もう10歳と13歳です。
今日のような天気のいい日は、遠くの稜線に視線を移しては、いろんなことを思います。
なんとなく夢が叶うような気がしてしまうのは、能天気なしあわせ者なのかもしれません。
ブログをはじめた頃にも、よく聴いていた曲です。
リン・アンダーソンの『ローズ・ガーデン』。
ダブルミーニングの歌詞、その時の気分によって感じ方が変わります。
大好きな曲のひとつです。

