今日は、陽が沈みかけはじめると同時に、強烈な冷え込みが襲ってきました。

 

日中は、時間に追いかけられるように過ごしているため、寒さにも鈍感になっていたのでしょう。

 

帰宅してから、すぐに暖房をつけるのですが、なかなか暖まりません。

 

犬たちも、温風を浴びながらじっとしています。

 

 

先日、amazonより小包が届きました。

 

ノーマン・ロックウェルのポケット版の表紙イラスト集です。

 

音楽をかけながら、ゆっくりとページをめくっていきます。

 

想い出の引き出しから、いくつものキラキラしたシーンがひとりでに飛び出してきます。

 

暑い夏の日。

 

絵画館へと向かう小道を歩きながら、陽射しよりも眩しい笑顔に胸の奥では照れ笑いです。

 

 

感性が近い人との会話は、言葉が湧水のように口を突いて出てきます。

 

もう、そんな感覚を味わうことは不可能に近いのかもしれません。

 

作品の中へ投影してみたり、映画や小説の中に憧憬の残滓をむさぼったりと……。

 

 

冷たい風に晒され、少し疲れた夜には、そんなノスタルジーに浸りたくなります。

 

少ししんみりした音楽でも、今夜は聴くことにします。

 

treat me sweet and gentle

when you say good night

just squeeze me, but please don't tease me

 

『JUST SQUEEZE ME』、デューク・エリントン・ナンバーの歌詞の一部です。

素敵な曲で、さまざまなミュージシャンが取り上げています。

少し鼻にかかったような声で歌われると、気分はもう、I surrender, dearって感じです。

ネイティヴではないので、英語の発音はそっとオブラートに包んで、じっと歌声に耳を傾けます。

SIMONE with Romantic Jazz Trioでアルバム『ROMANCE』です。