ついさっきまで、換気扇のフードを容赦なく叩く雨音がしていたかと思うと、
窓の向こうにはねずみ色の雲の隙間が黄金色に輝いていました。
晴れたり、曇ったり……。
人生の縮図のような天候に、気持ちを揺らされ、微妙に落ち着きを失います。
いつ、とか期限のあるものに対しては、それに向けての準備を整えることができるので、心は平静そのもの。
ただ、約束のないことへの期待ほど、焦燥感を煽るように、水面を小刻みにに波立たせるもの。
仕事やプライベート、基本的には同じです。
つい確認を取りたがる自分に、少しブレーキをかけてみることも必要なのかもしれません。
不本意に相手を追い込みかねないことにつながると、それこそ取り返しがつかない結果を招いてしまいます。
自分は、まだまだ子供だと思う瞬間です。
ぎこちなさを引きずりながら必死でもがく鴨のように、気持ちに矢が刺さったようで余裕すら失っていきます。
今日は、取引先でもある不動産屋さんとの打ち合わせ、プライベートでは社交ダンスの個人レッスンがあります。
最近よく思うことは、自分はついているな、ということです。
その時々に必要なタイミングに恵まれ、予想もしない速度で物事が意志に沿うように進んでいきます。
明るい未来が手招きして待っていてくれることを期待しつつ、仕事に取り組んでいこうと思います。
そして、穏やかな春の陽射しのような神戸からの知らせを、キリン気分で待っていたいと思います。
Just follow the stairway to this lonely world of mine
You'll find me waitin' here in Apartment No 9
Not so very long ago you walked away from me
And after all the plans we made you decided to be free
Loneliness surrounds me without your arms around me
And the sun will never shine in Apartment No 9
『アパートメントNo.9』の歌詞の一部です。
気持ちはよくわかります。胸をつぶされるほどの切なくてどうしようもない感じ。
タミー・ワイネットの太くてハスキーな声が焦燥感を煽ります。

