朝方まで雪が降っていた様子。
辺り一面は、薄っすらと白いブランケットに覆われています。
頭上を仰ぐと、雲の隙間から青空が顔を覗かせています。
仕事で意図しない問題が持ち上がった時、
あれこれと思考を巡らせます(クレームは別ですが)。
“参ったな!”と思う半面、営業としての腕を試されていることへの自負が湧き起ります。
バブル後期、まだ百貨店は半期に一度の決算セールをしていた頃。
催事場への商品の投入金額の打ち合わせ。
課長補佐は絞るが、バイヤーは拒みません。
相手を見ながら、納品、返品の応酬です。
双方の立場や認識の違いはあれど、それらを踏まえた上で適度な落としどころを探す……。
それこそ営業冥利に尽きる極上の醍醐味のように思います。
その感覚は、今もずっと息づいています。
営業をずっとしてきたせいか、洋服を着るのと同じように、身体に染みついているのかもしれません。
その時の手本として引用するオリジナルは、歴史や史実の原型です。
それを踏まえた上で、自分流にその時々のTPOに合わせて落とし込みます。
孔明や官兵衛のように最適の答えを見つけようと、目的に沿って知略を巡らしながら眼前の問題と向き合います。
様々な方面のプロフェッショナルの方々に教えを乞いながら、解決の糸口を見出そうと努力します。
今年に入っての一発目の大きな問題、事務所移転。
ここへ来てようやく乗り切る道筋が出来上がりました。
ひとまず胸を撫で下ろします。
あとは、予定通りにうまく事が運ぶよう、細心の注意を払わないといけませんが……。
オリジナルとカバー。
曲の話ですが、日本の場合、大抵カラオケ状態になってしまいます。
が、そこはアメリカ、底辺の広さと密度が違います。
オリジナルのよさを活かしつつも、素晴らしさを増幅させる演奏はいくつもあります。
カントリーやブルーグラスの方たちは、楽器の演奏がハンパなくうまいですね。
エミルー・ハリスが歌う『C'est La Vie』、オリジナルはチャック・ベリーです。
アルバム『Luxury Liner』より。

