窓の外では、小雨が気まぐれがちに降っています。

玄関先のメダカは、雫を避けるように水草の陰に隠れています。

まったりとしたい日曜日には、まさにうってつけの天気です。

 

ついさっき、カットから帰ってきました。

仲良くさせて頂いている方の美容院です。

ちょっと、トラック野郎ふうになりました。

割と気に入っています。

 

平成を振り返ってみて……、

とよく言われますが……。

私の場合、どこまで手が届くかを思いっきり背伸びをしてでも確かめていた20代、

それまで見向きもしなかった責任について考察し、自己を見つめなおした30代、

自分自身におけるプライドを確固たる信念に変えていった40代から現在、

というような気がします。

山一證券倒産、ベルリンの壁の崩壊……。

いろいろありました。

よかったな、と思えるのはバブル後期に社会人だったことです。

目に映るものが、すべてきらきらと輝いて見えました。

ハナ金、ハナ木なんて言葉も使っていましたね。

ワンレン、ボディコン、流行りました。

恋愛も今の韓国ドラマのような感じでした。

当時、私はトラッドでしたが、どういうわけかエンポリのスウェットを買った記憶があります。

 

バブル崩壊後、景気が悪いといわれながらも、頬を撫でていく風に冷たさを感じることは実感としてなかったような気がします。

ここ10年から5年じゃないですかね、風向きが一気に変わり、底冷えするくらいに寒々しくなってきたのは……。

 

あと、手軽さや便利さを優先するあまり、物事の本質を置き去りにしてきたようにも思います。

合理性やコスト削減で、人を慮るような本質的なことが後回しになってしまったような……。

簡単に手に入れることができるようになれば、そのことへの感謝の気持ちが薄れてしまいがちです。

 

奇を衒うのではなく、視点の角度を変えるだけで世界は変わって見えるもの。

それぞれの背景に思いを馳せると、本質は見えてくるように思います。

 

煙草はやっぱり火をつけるもの。

そして、オイルやガスを注入するライターで、一服の時間を楽しみたいと思います。

 

私にとっての平成は、心のありように豊かなスパイスをかけてくれたように思います。

 

 

スティーヴィー・ワンダーのアルバム、『陽のあたる場所』。

曲を聴いていると、自然に元気が湧いてきます。

このアルバム、録音されたのは私の生まれた年です。

ハーモニカがさわやかな風のようです。

浜ショーもカヴァーしていましたね。