今朝は雨模様です。
冷たい雨は、心の襞をしっとりと濡らします。
感情を鎮めるのではなく、焦燥を煽ります。
その感覚は、若い頃と同じように、
欲求や葛藤が無意識に淀みます。
手のひらの隙間から落ちた砂は、
すでに舞い散り、いくら探そうとしても無理なこと。
結局は、人恋しいのかもしれません。
アマゾンを閲覧していて、驚いたことがあります。
それは、30年前くらいの自分が持っていた価値観が、
見事に根底から覆されたことです。
皆さんもご存知のオリスです。
比較的廉価だったオリスの手巻き式や自動巻きの腕時計。
当時、ティソなんかと同じような価格帯だったように記憶しています。
どうやら今では高級品です。
知らないうちにテクノスはセイコーの傘下に入っています。
私は、そのものを気にいると、そればっかりの性格です。
ラドーとテクノス(スイス・メイドの頃のもの)は、
もうかれこれ33年ほどになります。
手入れをきちんとすれば、全然大丈夫です。
大切な腕時計がひとつあります。
祖父の形見、セイコー・クラウンの手巻き式です。
これなんか、何十年動いているのかわかりません。
仕事用にはセイコーのダイバーです。
これは5年くらいです。
そろそろ、新しいものを購入しようかな、とも思いますが……。
昨日のレッスンで、初めてワルツのステップを教えて頂きました。
前に行くのと下がるのと。
両足を揃えてトウで立っては、次に前に出さないほうの足だけヒールを床へ。
思いのほか、ふらつきます。
しっかりと地に足をつけて、
ふらつかない自分を確立できるのは、
いつのことでしょうかね。
マイルス・デイヴィスの『ウォーキン』。
肩で風切って、通りを闊歩する姿が目に浮かびます。
ラッキー・トンプソンのテナーが暴れ気味で、エネルギッシュです。

