今朝のニュースで、豊岡に雪が降っていると知りました。
城崎温泉のあたりは、どうやら雪模様です。
風情のある温泉街に白い雪が舞い散る。
心の隙間に潜むやるせなさを鎮めるように。
なんとも番傘が似合います。
季節によって装いを変えるように、
その時々で心模様も変わる。
それは、自分だけが知っていること。
敢えて目を伏せることで距離を置き、
意識を心の奥底へと沈める。
気持ちを紛らわせようともがけばもがくほど、
渇いた焦燥は加速度を増していき、大きな塊となって重くのしかかってくる。
いつしか耐えられなくなり、心は意識とはかけ離れ、宙へと弾けてしまう。
起因する問題と対峙する。
それは、ある意味生きていくことと同じ重さを持つ。
正論とわかっていても、素直に受け入れられない自分がいる。
でも、気づいてほしいのは、
どんなことにも完成形はないっていうこと。
どれだけ追い求めても、自分がやめない限り、先へと続いていく。
ひとつのことですべてをまかなうことは、到底無理なこと。
若い頃は、誰もそれに気づかない。
もしくは、気づかないふりをしてしまう。
爛熟した柿の実は、何もしなくても枝から離れて落ちてしまうもの。
今の時点で、もう選択肢はなくなっていることに気づく。
乗らなければならない列車の名前は、すでに心に刻んである。
あとは、タイミングだけ。
正面から自分と向き合う勇気を得たことに、
心から最大限のエールを送りたい。
切なさが雪のように心に積もっていく。
I think of you every morning
dream of you every night
Darling, I'm never lonely
whenever you are in sight
I love you for sentimental reasons
I hope you do believe me
I've given you my heart
ローラ・フィジィの歌う、『 I love you for sentimental reasons 』。
まるで、吐息混じりに語りかけるよう。
彼女が歌うこの曲がいちばん好き。
誰もみんな、大切なものを手放したくない、と思うもの……。

