今朝も天気よく、意味もなく気持ちが弾む。
陽射しを受けた朝露が、一日のはじまりの輝きを放つ。
先日NHKで自ら命を絶った歌人の特集をされていた。
不条理な世界を前向きにとらえ、くじけそうな心に寄り添い、
渇いた荒野での悲壮感を少ない言葉で綴る。
行間には読者の数だけ、様々な文章や思いが拡がる。
短歌の賞をいくつも獲得され、素晴らしい功績を残されたにもかかわらず、
人生の終止符を打つ。
心の中の闇とどう向き合うかで、毒にも薬にもなる気がする。
私のような取るに足らない者の視点で考えると、ある意味羨ましくさえ思う。
今朝はまた、『ホモ・デウス』という本をNHKが紹介していた。
人間が創り出したはずのAIによって、人間の生活自体が支配されてしまうような時代が来るという。
経済格差ではなく、人間そのものの格差が表面化するとのこと。
今の小学生が教科書で学んでいることが、
彼らが大人になったとき、すでに時代遅れになっているという。
可能性を広げていくことに、悦びを感じるも少なからず苦痛はともなうもの。
正解としての確信が持てない中で、必死にもがきながら一片の希望を見出していく。
アナログの思考回路しか持ち合わせていない私の頭脳にとっては、
理解しがたい警鐘ではあるが、どういうわけか興味は尽きない。
アマゾン病は、まだまだ治りそうにない。
時代に翻弄された『リリー・マルレーン』。
歌うのはやっぱりマレーネ・ディートリッヒのが好きです。

