ずいぶんと雑草が生い茂っている。
その中に小さな花を見つける。
白い花びらをつけ、よく見ると濃い青が混じっている。
朝露をたっぷりと受け、寡黙に陽射しを待っているようだ。
ふと、小さかった頃の子供の姿が脳裏を掠める。
陽射しに負けないくらいの笑顔は、極上のトランキライザーだった。
先日、短大の卒業のための袴を試着した写真を送ってきた。
時間が経つのは早いもの。
米粒の黒点を調べるように、振り返ってみる。
一見して不要なカットもストーリーを紡いでいくのにはなくてはならないシーンに思える。
前回の帰郷の際、娘を後ろに乗せて海岸線を走った。
ほろ苦く甘酸っぱい匂いが、風に乗って鼻の奥をくすぐる。
彼氏に対して、ほんの少しだけ嫉妬している自分に気づく。
晴れ渡る空は、気分を高揚させ、希望を最大限にまで広げてくれる。
走ることが出来るうちは、力いっぱいスロットルを回していきたい。
その結果が、自分にとっての最大公約数なのだと思う。
『夢見る16歳』。アメリカン・グラフィティにもBGMで登場します。
歌舞伎町にあった『キャロル・ハウス』。
門限を気にしながら踊っていました。
へる

