自分の知らない世界に足を踏み入れた時、

 

意味もなく不安に駆られ、少しでも安心できるところを探します。

 

 

『不思議の国のアリス』には、そういう印象を受けます。

そして、観終わると決まって勇気づけられます。

 

 

ブログをはじめて5カ月くらい経ちました。

 

『いいね』とか『コメント』、『メッセージ』と思わぬ魅力があることに気づきました。

 

自分が感じたことをただ書くだけのものかと思っておりましたが、

ある一定のコンセンサスを得ることができます。

それはとても嬉しくもあり、また勇気づけられます。

 

佐野元春さんに憧れ、アメリカ文学に代表される小説を読んでみたり……。

ジャズ・コンボのエネルギッシュでありながらも粋なフレーズを繰り広げる演奏に感化され、わけもわからずに手にしたアルトサックス……。

風を感じ、エンジンの鼓動に合わせてクラッチとブレーキ操作で峠を駆け抜けるバイク……。

広げたセイルを思いっきり後ろに傾けて、颯爽と波を叩いては滑るウィンド・サーフィン……。

 

いろんなことをして、自分の中にある目には見えない不安を少しずつ消していったのかもしれません。

 

今、若い頃にしていたことに再度挑戦しています。

さすがにウィンドは、体力と気力がついていきません。

思い出すだけで、鼻の奥にしょっぱい感覚が戻ってきます……。

 

社交ダンスはを習うってことは、これまでにはないことです。

私にとって初めての経験です。

 

ブログを通して――いろんな方がいろんなことを紹介されているのを見て――

絢爛豪華な空気を憧れに染めあげては、胸いっぱいに吸い込んでいます。

 

私の娘も、ブログを拝見している方の娘さんと同じです。

この9月で20歳になりました。

短大生、就職先も決まり、気持ちにも余裕があるのでしょう。

 

素敵な彼氏がいるようで、

毎日が楽しそうです。

 

彼氏へのプレゼントの参考にと、

私の意見を聞いてくれたり、となんともうれしい限りです。

(言葉には出しませんが、絶対に!)

 

白いうさぎに誘われて、新しい一歩を踏み出す時に、

いもむしのおじさんやいかれ帽子屋、チェシャ猫たちが、

彼女の周りに現れては知らないうちに不安を消し、自信を与えてくれるのだと思うと、

自分が通ってきた道のりを振り返るようで、なんだか嬉しく思います。

 

 

加藤和彦さんのアルバムで『あの頃、マリー・ローランサン』。

その中の『タクシーと指輪とレストラン』。

ふと思い出します。ほのぼのした素敵な曲です。

高校生の頃、ニューヨークを勝手に思い浮かべながらよく聴いていました。